一般的に「洗車機」と聞くと、車体をブラシで洗うタイプを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし近年、その常識を覆す新たなタイプの洗車機が登場し、注目を集めています。それがブラシを一切使わずに高圧水で車体を洗浄する「ノンブラシ洗車機」です。
本記事では、このノンブラシ洗車機について、一般的なブラシ付き洗車機と比較しながら、その特徴やメリットを分かりやすく解説していきます。
また、「ブラシなしで汚れは落ちるのか?」「下回りやホイールも洗浄できるのか?」といった、よくある疑問についてもお答えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ブラシなし(ノンブラシ)の洗車機とは?特徴と洗浄の仕組み
洗車機にはさまざまな機種がありますが、近年注目を集めているのが「ノンブラシ(またはノーブラシ)洗車機」です。その名の通り、車体に直接触れるブラシを使わずに洗車を行う方式で、ブラシ式洗車機とは異なる洗浄方法を採用しています。
見た目は通常のブラシ式洗車機と大きく変わりませんが、内部にブラシが搭載されていないのが最大の違いです。現在、コイン洗車場を中心に少しずつ導入が進んでいますが、導入台数としてはまだ限られているのが実情です。
ブラシ式洗車機では、スポンジや布製のブラシが回転しながら車体に触れ、物理的な力で汚れを落とす仕組みになっています。一方、ノンブラシ洗車機は、高圧水で予備洗浄を行い、洗浄剤を塗布し高圧水を噴射ノズルから勢いよく吐き出し、汚れを落とします。
ブラシなしの洗車機だと何が良い?使う利点とは
ノンブラシ洗車機は、ブラシ式洗車機にはないさまざまな利点があります。ここでは、具体的にどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
車体が傷つくリスクがない
ブラシなしだと車体が傷つくリスクがなく、洗車できます。ノンブラシ洗車機の最大の特徴は、車体に一切触れずに洗車できる「非接触型」の洗浄方式である点です。
ノンブラシ洗車機であれば、高圧水や洗剤の力で汚れを浮かせて落とすため、車体に触れることがなく、愛車への傷を気にせず利用できます。
「洗車機のブラシでボディに傷がつくのが不安…」という理由から手洗い洗車を選んできた方にとっても、ノンブラシ洗車機は手洗いに比べて労力(体力・洗車時間)を大幅に減らすことが可能です。特に時間がないけど洗車をしたい手洗いユーザーには時短機器として、また絶対にボディにブラシを当てたくない方には非常に有効な洗車手段といえるでしょう。
コーティング車の洗車に向いている
ノンブラシ洗車機は、専門店でコーティング施工された車の洗浄にも適しています。
コーティングされた車は、ボディ表面に保護膜があるため汚れがつきにくく、水洗いだけでも十分に洗浄可能です。摩擦を与えずに洗えるノンブラシ洗車機は、そのコーティング効果を長持ちさせるうえでも理想的な選択といえます。
特に撥水効果のあるコーティングがされている車の場合、高圧洗浄だけでもスムーズに汚れが落ち、さらに水滴の拭き取りもより簡単にできるため、ボディに最小限な負担で洗車が可能です。
装備品の心配なく洗浄可能
スポイラーやフェンダーミラーといった装備品のある車にも、ノンブラシ洗車機は適しています。
ブラシ式洗車機では、装備品の位置に合わせて洗車内容を設定する必要があり、場合によっては洗い残しや装備品の破損リスクも否定できません。
その点、ノンブラシ洗車機にはブラシが存在しないため、装備品の形状や取り付け位置にかかわらず、ブラシ洗浄できなかった装備箇所も高圧洗浄が可能です。このように装備品へのダメージを心配することなく、安心して洗車できるのも大きな魅力です。
関連記事:「ノンブラシ(ノーブラシ)洗車機とは?使用するメリット・デメリットについて解説」
ブラシなし(ノンブラシ)の洗車機に関するよくある質問
近年、注目が高まっているノンブラシ洗車機。ここでは、利用を検討している方からよく寄せられる質問にお答えします。
ブラシなしの洗車機はどこで利用可能?
ノンブラシ洗車機は、主に一部のガソリンスタンドやコイン洗車場に設置されています。ただし、現時点ではまだ導入店舗は限られており、従来のブラシ式洗車機の方が一般的です。
そのため、ノンブラシ洗車機を利用したい場合は、事前に店舗へ問い合わせるか、公式サイトなどで機種の導入状況を確認しておくと安心です。
弊社タケウチビユーテーのホームページでも、ノンブラシ洗車機がある洗車場の検索が可能ですので、ぜひご利用ください。
ブラシなしでちゃんと汚れは落ちるのか?
ノンブラシ洗車機は、高圧水を使って汚れを落とす仕組みのため、ホコリや花粉など軽度の汚れであれば十分に対応可能です。非接触でありながらもしっかりとした洗浄効果が得られます。
ただし、以下のような頑固な汚れについては落ちにくいことがあります。
- 鳥のフンや虫の死骸など、固まってしまった汚れ
- 未舗装の道路を走った後に付着した泥汚れ
- 長期間放置されてこびりついた水アカや油汚れ
- 手でこすっても落ちない汚れ
このような汚れは、あらかじめ部分的に予備洗浄をすると手直しの必要が軽減でき、仕上がりが良いため効果的です。
下回りやホイールの汚れも落とせる?
ノンブラシ洗車機でも、ホイールや車体側面下部の洗浄はある程度可能です。多くの機種では、ホイールやステップ周辺に向けて高圧ジェットを噴射する設計が採用されており、手の届きにくい部分まで高圧洗浄できます。
さらに、洗車機によっては車体下シャーシ部分を洗う「下部洗浄」のコースが用意されていることもあります。こうした機能を活用すれば、車のボディだけではなくより細かな部分までしっかり洗浄可能です。
ブラシ洗浄とノンブラシ高圧ジェット洗浄のハイブリット洗車機「極美」の魅力

弊社が開発したドライブスルー洗車機「極美(KIWAMI)」は、ワイドな間口設計と、ブラシ洗浄とノンブラシ高圧ジェット洗浄(オプション)の両方を搭載したハイブリッド型洗車機です。
ここでは、「極美」の特長とおすすめポイントについてご紹介します。
高い洗浄効果で細部まできれいに
「極美」には、車体各部を効率的に洗浄できるよう、合計20か所に高圧水の噴射ノズルが設置されています。
一般的な洗車機の高圧洗浄では、車体上部から約1.5メートルの高さで水を噴射しますが、対して「極美」はセンサ制御により車体に近い距離から高圧ジェットを噴射できるため、細かな汚れもしっかり落とせる洗浄力を備えています。これにより、無駄なく効果的にボディ全体を洗い上げることが可能です。
大型車も安心なワイド設計
「極美」は間口2,600mmのワイド設計を採用しており、SUVやRV車といった大型車でも安心して洗車機に入庫できます。
また、もう一つの特徴は、ノンブラシ高圧洗浄も可能な洗車機であるため、車体に直接ブラシが触れる心配がなく、スポイラーやフェンダーミラーなどの装備品にも干渉せずに高圧洗浄できる点です。このような特徴から「極美」はRV車・SUV・輸入車オーナーにも支持されています。
ブラシなしの洗車機はまだ少ない
「車が傷つくリスクがない」「コーティング車の洗浄に適している」「装備品の有無関係なく安心して洗車が可能」といった「ブラシなし」ならではの魅力が多いノンブラシ洗車機。
ただし、現時点では普及段階にあり、すべての洗車場で利用できるわけではありません。そのため、「使ってみたい」と思った際には、事前にWeb検索で設置店舗を確認するのがおすすめです。
なお、タケウチビユーテーの公式ホームページでは、ノンブラシ洗車機を導入している店舗を簡単に検索できる機能をご用意しています。
ノンブラシ洗車機を体験してみたい方は、ぜひ下記の検索ページをご活用ください。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。