洗車の際「しっかりと汚れは落としたいものの、車には優しく洗いたい」という方におすすめなのが「泡洗車」です。本記事では、泡洗車の特徴やメリット・デメリットなどについて解説します。
また、洗車場で泡洗車をする手順や実施時の注意点についても解説しますので、泡洗車を利用してみたい方や車の汚れをしっかりと落としたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
泡を掛けて洗車する「泡洗車」
泡洗車は、泡で車全体を包み込み、汚れを浮かせて落とす洗車方法です。一般的な市販シャンプーよりもきめ細かい泡を使うため、優しく、しっかりと洗車できます。
近年は、ガソリンスタンドやセルフ洗車場の洗車機でも、泡洗車をオプションメニューとして選択できる洗車場が増えています。
泡洗車の種類には何がある?
泡洗車をする方法はいくつかあります。設備や使い勝手に応じて選ぶと良いでしょう。
洗車機
洗車機では、通常コースに「泡オプション」を追加すると泡洗車が可能で、追加料金100〜200円程度でご利用いただけます。
泡で汚れが落ちやすいのはもちろん、ボディとブラシの摩擦を抑え、キズが気になる方や汚れを落としたい方におすすめです。
スプレー洗車機
セルフ洗車場に設置されているスプレー洗車機でも泡洗車が可能です。
スプレー洗車機はお客様ご自身が手洗いをするために利用する洗車機器です。ご自宅では簡単にできない、高圧水を使った洗浄や泡洗車が気軽に利用できる洗車方法です。
スプレー洗車機には主に以下の4コースがあり、このうち、泡コースが一般的に泡洗車と呼ばれます。
▼スプレー洗車機で選べるコース
- 水のみのコース(水洗いのみ)
- 撥水コート:約7分~
- 洗剤コース(水洗い+シャンプー洗剤)
- ガラス系コーティング:約10分~
スプレー洗車機は手洗い感覚でしっかり洗車したい人に人気です。
自宅用のフォームガン
自宅で泡洗車を楽しむなら、カー用品店やネット通販で購入できるフォームガンが活躍します。
▼フォームガンの種類(例)
- 家庭用高圧洗浄機に取り付ける泡フォームガン水洗いのみ)
- 手動で圧縮して泡を噴射する蓄圧式泡スプレー
- USB充電式の電動フォームガン
バケツでシャンプー剤を泡立ててスポンジ洗いするよりも、フォームガンを使えば効率的にたっぷりの泡を噴射できます。なお、機器に応じた専用のシャンプー剤を使用すると泡立ちもよく洗浄効果も高いのでおすすめです。
泡洗車を利用するメリット
たっぷりの泡を使う泡洗車の主な4つのメリットを解説します。
摩擦が軽減される
泡洗車のメリットの一つに摩擦を抑えられることが挙げられます。
細かな泡がボディを包み込み、クッションの役割を果たします。その結果、洗浄中のスポンジとボディの摩擦を大幅に減らすことが可能です。そのため、泡洗車は「洗車傷を付けたくない」という方に向いています。
特に黄砂などがボディに付着した場合も同様で、泡がボディとのクッション材としての役割があるため、キズが付きにくい洗浄方法といえます。このようなときは、「泡オプション」を選択し洗車することでボディにやさしく洗車ができるのでおすすめです。
洗車時間を短縮できる
洗車機の場合は、洗車機がすべて全自動で稼働し洗浄できるため、忙しく洗車をあきらめている場合でも、泡オプションを選択するだけで手軽に短時間で洗車ができることが大きな利点です。
スプレー洗車機の場合は自宅で手洗い洗車をする場合と比較し、洗車道具(ホースなど)を準備する必要がありません。スプレー洗車機で高圧洗浄及び泡を掛けることができるため、洗車準備をする時間が大幅に削減できます。
また、泡の塗布は短時間で完了し、スポンジで強くこすらなくても汚れが浮きやすくなります。大型車でも泡を均一に広げやすく、効率よく作業を進められるため、ご自宅で洗車するよりも設備が整っており、短時間で洗車を終えることが可能です。
コーティング施工車に優しい
泡洗車はコーティング施工車との相性が良いのもメリットです。
泡はコーティングには悪影響を与えず洗浄力を高める効果があります。
泡が汚れを優しく浮かせて落とすため、コーティングを傷めず洗浄できるのが特徴です。
泡洗車を利用するデメリット
泡洗車は車を優しく洗える方法ですが、いくつかのデメリットも紹介します。
泡をムラなく塗布するのが難しい
フォームガンやスプレー洗車機を使う泡洗車では、車体全体に泡を均一に広げるにはコツが必要です。
泡の塗布にムラがあると汚れが残ったり、シャンプー液を余分に使って水道代や洗剤代が増えたりする場合があります。初めて使う人は特に、扱いに慣れるまで時間がかかるでしょう。また、泡が乾くことでシミになることもあるため、泡を塗布した後、泡が乾く前に手洗い洗車をすることも手洗い洗車をするうえで重要なポイントです。
すべての汚れが落ちるわけではない
フォームガンやスプレー洗車機の泡洗車は手で擦れば落ちるような汚れを落とすのに優れていますが、頑固な汚れは専用のクリーナーや研磨剤が別途必要な場合があります。
「泡洗車で完璧に汚れが落ちる」とは思わずに、頑固な汚れには専用のメンテナンス剤を使い汚れを落としたうえで、泡洗車を組み合わせるのが望ましいでしょう。
すすぎに時間がかかることがある
フォームガンやスプレー洗車機の泡洗車で使用する泡は車体への密着性が高く、少量の水をかけただけでは簡単に流れ落ちません。そのためすすぎに時間がかかります。
特にドアの隙間やミラー周辺など細部には泡が残りやすく、残った泡が乾燥すると水シミの原因になる恐れがあるため、すすぎはサッと済ませず、丁寧に洗い流しましょう。
スプレー洗車機で泡洗車するのに必要な道具
洗車場では、設置されているスプレー洗車機による洗車ができます。その際、泡洗車をしたい場合の必要な道具について以下にまとめました。
| 道具 | ポイント |
|---|---|
| 洗車用スポンジブラシ | 用途別(ボディ用・ホイール用)で分ける (ホイールは泥汚れが多いため、専用のブラシがあると◎) ※ボディはより優しく洗えるムートングローブもおすすめ |
| バケツ | スポンジやブラシに水を含ませたり、シャンプー剤を泡立てたりするのに使用 |
| 拭き上げ用クロス (タオル) |
・吸水性が高いマイクロファイバークロスを推奨 ・拭き上げクロスも用途別(ホイール用・ボディ用)で使い分ける ・拭き取り時により吸水性に優れた「プラセーヌ(※)」もおすすめ ※プラセーヌ:吸水性・拭き取り性に優れ、摩擦を軽減できるクロスで拭き上げ作業におすすめ |
| 脚立 | 屋根に手が届かない車両を洗車したい場合に便利 ※洗車場によっては設置されているケースもある |
| ゴム手袋 長靴 防水エプロン 帽子 |
・体や服の水はねや汚れが気になる方に推奨 ※ゴム手袋は密着性の高い使い捨て用で十分。また、グリップ力のあるタイプが作業しやすい |
| 着替え | 服が濡れたり汚れたりする可能性があるため、準備しておくと安心 |
| 硬貨 | 100円玉を多めに準備 ※コイン洗車場の場合、電子マネー非対応だったり、両替ができなかったりするため |
| ハンディブロー | 拭き上げする際、水を飛ばすのに使用 ※洗車場によっては設置されているケースもある |
洗車場での泡洗車の手順|1. 手洗いで洗車する方法

スプレー洗車機は機械をスタートした後、時間経過するごとに選択した洗車コースの工程が順番に進んでいきます。したがって、洗車工程と利用する道具を理解した上で利用することで、より良い手洗い洗車が可能となります。
ここからはスプレー洗車機による泡洗車の手順について解説します。
1. 予備洗浄
まず最初に予備洗浄を行います。
①車を洗車場の洗車スペースに移動させます。
②洗車道具をあらかじめ準備します。
③スプレー洗車機の泡洗車ができるコースを選択して支払いを済ませます。
④「スタート」ボタンを押すとスプレー洗車機は稼働します。
⑤高圧水にてボディ全体にたっぷり水をかけ、予備洗浄を行いましょう。
砂埃や泥など大まかな汚れを先に落とすことで、異物による傷を防ぐことが可能です。タイヤ部分なども忘れずに全体を洗い流しましょう。
2. 泡の塗布・洗浄
次の工程では、泡の塗布と手洗い洗車を行いましょう。泡を車全体に吹きかけて、スポンジやムートングローブで優しくなでるように洗浄します。洗う際は力を入れすぎず、泡のクッションを活かし、汚れを拭き取るイメージで行うのがポイントです。
また、汚れやすいホイール部分を洗う際は、別のスポンジやブラシに変えて洗います。
3. すすぎ
泡による洗浄が終わったら、最終工程のすすぎに入ります。ボディの上から下へ向かってしっかりすすぎ、泡残りがないようにしましょう。
特に以下の部分は泡が残りやすいため、意識してすすぎます。
- 装備品の突起部
- フロントバンパーのグリル
- サイドミラー
- ドアバイザー周辺
- 給油口
- トランク
- ナンバー など
ボディにさっと水をかけた場合、水量と水流が足りず泡が残ってしまいます。泡を流したい場合は、泡が残っている箇所に対し一定期間水を流し続けることです。イメージはお花に水をやるように数秒間水を当て続けるようにすすぐと、キレイに泡を流せます。
4. 拭き上げと仕上げ
すすぎが終わったら、スプレー洗車工程は終了です。必ず洗車スペースから拭き上げスペースへと車を移動させ、拭き上げを行いましょう。水滴を放置すると水シミの原因となるためスピーディーに行うことがポイントです。
キズのつきにくく柔らかいマイクロファイバークロスや吸水性の高いプラセーヌを使用すると、効率的に拭き上げができます。
もしクロスを地面に落とした場合は、砂や泥が付着するため、必ず洗ってから再使用するか、新しいクロスに替えてください。
最後に必要に応じて、コーティング剤や撥水スプレーを塗布して完了です。なお、洗車道具はキレイに洗い、乾燥させ保管することで、次回もスムーズに使うことが可能です。必ず洗った後は保管しておきましょう。
洗車場での泡洗車の手順|2. 洗車機を使う方法
洗車機を活用した泡洗車は、手軽に短時間で仕上げられるのが魅力です。
次からは、ドライブスルー方式の洗車機での泡洗車の方法について、4ステップに分けて解説します。
1. 予備洗浄
洗車を始める前に、可能であれば予備洗浄を行いましょう。高圧の水で砂ぼこりや泥をあらかじめ落としておくことで、洗車中に傷が付くのを防ぐことができます。
もし予備洗浄用の設備がない場合は、洗車機のオプションで「高圧洗浄」や「高圧ジェット」などを追加すると、予備洗浄と同等の効果が得られます。
2. 受付機操作と車の移動
予備洗浄が終わり、洗車準備が整ったら、次は洗車機の受付機を操作します。
①希望の洗車コースを選択し、泡洗車をオプションとして追加しましょう。
②受付機での操作を終えたら、支払いを済ませます。
③洗車前には以下の操作をしておきます。
- 窓をすべて閉める
- ドアミラーは畳む
- 手動式のアンテナを収納
④次に、洗車エリアに進入します。
車を指定の位置までゆっくり前進させ、停止サイン(「STOP」表示や赤ランプ)が点灯したら停車します。その後「ギアをパーキングに入れ、エンジンを停止」させます。
※なお、一般的には黄色のランプが点灯したら、進入しすぎなので後退し停止サインまで戻りましょう。逆に青色の場合は前進し同じく停止サインまで前進しましょう。焦らずゆっくり車を動かすことが重要です。
3. 洗車・待機
エンジンを停止したのち車両停止後、数秒後に洗車機が自動で動き出します。ドライブスルー方式の洗車機の場合は、車に乗ったまま、洗車完了の「退出」サインが表示されるまで車内で待ちましょう。サインが表示されたのち、ゆっくり退出しましょう。
4. 拭き上げ
洗車後は指定の拭き上げスペースに移動し、手洗いと同様に拭き上げを行います。キズがつきにくく柔らかいマイクロファイバークロスや吸水性の高いプラセーヌを使い、水滴を拭き取りましょう。
また、洗車場によってはブロワー機が設置されています。ブロワー機を使えば、風の力(強風)を利用し水滴を飛ばすことができるので、これらの機器を利用することで短時間かつ良い仕上がりが可能となります。
必要に応じて、コーティング剤や仕上げスプレーを塗布して仕上げます(※)。
(※)洗車場によっては、仕上げ場を長時間独占する行為は禁止とされている場所もありますので、上記のようなコーティング施工などをする場合、予め確認を取ったうえで利用することをおすすめします。
初心者におすすめの泡洗車の方法は?
泡洗車に慣れていない初心者ドライバーは、ドライブスルー方式の洗車機による泡洗車がおすすめです。操作がシンプルで設備も整っているため、初めての方でも安心して利用できます。
▼ドライブスルー方式の洗車機がおすすめの理由
- 受付機は多くがタッチパネル式で、画面の案内に沿って選択するだけで操作が簡単
- 現金だけでなく、クレジットカードやタッチレス決済にも対応
- 車から降りず車に乗ったまま洗車ができる
- 天候に左右されず汚れが付いたら雨の日でもすぐ洗える
- 汚れの程度に合わせてコースなどを自由に選択できる
- 全自動機械洗車のため、ご自身で洗車するよりは洗浄品質が安定している
- スプレー洗車では、水滴残りをお客様ご自身で全て拭き上げをしなければいけないがドライブスルー洗車機はドライヤー(水滴を飛ばす風)が付いているため、拭き上げが楽にできる
- 最新の洗浄技術が導入されやすく、安全性も高い
- ドライブスルー洗車が最短で洗車をする方法である
例えば、弊社のドライブスルー式洗車機「極美(KIWAMI)」は最新技術を搭載し、車種を問わず均一な仕上がりが期待できるモデルです。ワイドな間口で入庫がしやすい設計も好評で、初めて泡洗車に挑戦する方にとっても使いやすい仕様となっています。
泡洗車をする際の注意点

泡洗車は愛車を優しく洗える反面、作業環境や手順を誤ると仕上がりに影響します。以下の注意点を押さえておくと、安全かつ美しく仕上げられます。
砂埃や泥は事前にしっかり落とす
泡をかける前に予備洗浄を行い、車体に付着した砂や泥を除去しましょう。
汚れ落ちが良い泡洗車であっても、砂粒や泥が残ったまま洗車すると、塗装面に細かな傷がつく原因となります。
直射日光の下での作業は避ける
強い日差しが直接当たる場所での泡洗車はおすすめしません。
直射日光下では泡や水分が急速に乾き、水シミの原因となります。可能であれば日陰や屋根付きの洗車場を利用し、朝夕など涼しい時間帯に作業するのがおすすめです。
泡をかけたまま放置しすぎない
スプレー洗車機を利用する場合、泡を塗布した状態で車を放置するのは避けましょう。長時間放置すると泡が乾いてしまいシミの原因になります。
泡の塗布から洗浄、すすぎまでの流れはできるだけ間隔を空けず、スピーディーに行いましょう。
泡はしっかりすすぐこと
スプレー洗車機を利用する場合、仕上げ前には泡を完全に洗い流し、すすぎ残しがないようにすることも大切です。
泡が残ったままだと仕上がりが悪くなるだけでなく、水シミの発生やコーティング剤のかかりが悪いといった恐れがあります。特にドアミラー周辺やバンパーグリル、ドアバイザーなどの溝は泡が残りやすいため、数秒間しっかり水を当て続けてすすぎましょう。
車の汚れをしっかり落としたい方向けのオプションメニューを紹介
弊社のドライブスルー洗車機および門型洗車機では、頑固な汚れに対応した特別オプション「ステロ」をご用意しています。
ステロとは、洗車時に自動で塗布され汚れを落とすことに特化した、独自開発の洗浄剤を使用した人気メニューです。
例えば、高速道路走行後や夏場のドライブで付着した虫の死骸を、手軽で効果的に除去できます。ステロは、虫の死骸除去に有効な「強いアルカリ性」であることが大きな特徴です。
車の頑固な汚れの一つ「虫の死骸」は酸性で、アルカリ性のステロが中和反応を起こし汚れを分解します。
また、タンパク質で構成されている虫の死骸は、アルカリ条件下ではタンパク質が膨潤・分解されます。そのため、固着した汚れを浮き上がらせ、スムーズに虫の死骸を洗い流します(※)。
※虫の死骸が付着し長時間経過した場合は、虫の死骸を除去することが難しい場合があります。
▼洗車機でステロを使用するメリット
- 専用溶剤を別途購入する必要がなく、洗車機だけで汚れ落としが完結
- 初心者でも簡単に本格的な汚れ落としが可能
- 虫が付着しやすい高速道路走行後や夏場のドライブ後に手軽に利用可能
ステロをご利用の際は、洗車コース選択時に、オプションを追加してください。なお、弊社のワイド&ハイブリッド「極美」はステロが標準装備された洗車機です。
ステロ対応店舗については、弊社ホームページの店舗検索で「ワイド」または「ハイブリッド」を選択すると確認できます。
また、洗車場・ランドリー併設の直営店「CARWASH&LAUNDRY KOMACHI」でも、ステロをオプションとして選択できる洗車機を設置しています。お近くにお越しの際は、ぜひご利用ください。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。















