洗車機は、短時間かつ比較的低価格で車を洗える便利な設備です。ガソリンスタンドや洗車場などに設置されており、洗車用品を準備することなく、手軽に車全体をキレイにできます。
一方で、「洗車機を使うと車にキズがつくのではないか」「細かい部分の汚れまでは落とせないのではないか」と、不安を感じている方もいるでしょう。
洗車機にはいくつかのデメリットがありますが、利用前の確認や予洗い、適切なコース選びによって、リスクを抑えることが可能です。
本記事では、洗車機の主なデメリットと対策、洗車機が向いている人や車について解説します。洗車機を利用するか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。
洗車機による洗車の5つのデメリット
洗車機は手軽に利用できる反面、細かな部分に汚れが残ったり、車の装備品が機械に接触したりする可能性があります。
洗車機の主なデメリットは、以下のとおりです。それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
【洗車機による洗車のデメリット】
- グリルやミラー周辺などの細かな部分に汚れが残ることがある
- 砂やほこりによって細かなキズがつく可能性がある
- アンテナや外装パーツが破損する可能性がある
- 車種や装備によっては利用できない
- 洗車後に水滴の拭き上げが必要
①グリルやミラー周辺などに汚れが残ることがある
洗車機は車全体を短時間で効率よく洗えますが、細かな部分まですべての汚れを落としきることはできません。
ブラシやノズルの可動範囲には限界があり、車体の形状によっては洗浄が行き届きにくい場所があります。特に、次のような場所は汚れが残りやすいため注意が必要です。
▼汚れが残りやすい場所
- ドアミラーのミラー部分・付け根・すき間
- フロントグリルの細部
- ナンバープレート周辺
- エンブレム周辺
- リアスポイラーの下
- ホイールの奥
洗車機は「短時間で車全体をキレイにする」ことを得意とする設備です。そのため、グリルのすき間やホイールの奥まで完璧に仕上げたい方は、洗車機だけでは物足りないと感じる可能性があります。
そういった場合は、汚れが残りやすい部分は事前に予洗いを実施することで、よりキレイに仕上げられます。
②砂やほこりによって細かなキズがつく可能性がある
洗車機を利用する際、車体に細かなキズがつくリスクを完全にゼロにすることはできません。
特に注意したいのが、車体にしつこく付着している砂や泥汚れ、ほこりです。これらが車体に残ったままブラシで洗浄すると、砂などが塗装面をこすり、細かなキズがつく可能性があります。
ただし、洗車機を使ったからといって、必ずキズがつくわけではありません。現在の洗車機では、柔らかいスポンジ素材や布製のブラシを採用するなど、車体への負担を抑える工夫が行われています。また、洗車機のオプションコース(泡・高圧洗浄など)を利用することでリスクを減らすことができます。
キズがつくリスクは、洗車機だけでなく、車体に付着している汚れや車両の状態、洗車設備の管理状態などによっても変わります。
また、手洗いであっても、砂が付着したスポンジで強くこすったり、乾いた状態の車体を拭いたりすれば、キズがつく可能性があります。「手洗いなら絶対にキズがつかない」とは限らない点も理解しておきましょう。
③アンテナや外装パーツが破損する可能性がある
車に装着されている部品がブラシや機械に接触すると、破損したり外れたりする可能性があります。
洗車機を利用する前には、次のような装備品を確認しましょう。
▼洗車前に確認が必要なパーツ
- 伸縮式や取り外し式のアンテナ
- ドアミラー
- リアワイパー
- ルーフキャリア
- ルーフボックス
- 大型のリアスポイラー
- フェンダーミラー
- 後付けの外装パーツ
格納や取り外しが必要な装備品は、洗車機に入る前に対応しておく必要があります。受付機に「フェンダーミラー」「フロント突起物」などの洗車回避選択項目が表示された場合は、車の装備に合わせて回避設定を行いましょう。
純正の外装品であっても、経年劣化によってアンテナやドアバイザー、モールなどの固定が弱くなっている場合があります。洗車前に、部品の浮きや外れかけている箇所がないか確認することも大切です。
装備品を取り外すべきか判断できない場合は、自己判断で洗車機に入れず、店舗スタッフに確認しましょう。
④車種や装備によっては利用できない
洗車機には、対応できる車両の全長・全幅・全高などに制限があります。車体が洗車機の対応範囲を超えている場合は、利用できません。
また、車両本体の寸法が制限内であっても、ルーフキャリアやルーフボックスなどを装着していると、実際の高さや幅が制限を超えることがあります。
次のような車は、洗車機を利用できない場合があるため注意が必要です。
▼洗車機が利用できない可能性がある車
- 全長・全幅・全高が利用制限を超える車
- 最低地上高が極端に低い車
- 車高を変更している車
- 大型の外装パーツを装着している車
- 幌付きのオープンカー
- 塗装や外装部品が劣化している車
- ボディやガラスにヒビ割れやダメージがある車
利用条件は、洗車機の機種や店舗によって異なります。洗車機の入口付近に掲示されている注意事項を確認し、自分の車が利用条件を満たしているか確認しましょう。
⑤洗車後に水滴の拭き上げが必要
多くの洗車機には乾燥工程がありますが、洗車後の水滴をすべて取り除けるとは限りません。ドアミラーやドアノブ、ナンバープレート周辺、フロントグリルのすき間などには、水滴が残りやすい傾向があります。
残った水滴をそのまま乾燥させると、水道水に含まれるミネラル分がボディやガラスに残り、水シミやウロコ汚れの原因になることがあります。そのため、洗車機の利用後は、キレイで柔らかいクロスを使って水滴を拭き取るのがおすすめです。
近年では、乾燥前の工程で不純物の少ない純水を使用する洗車機もあります。純水は水道水に比べてミネラル分が少ないため、水シミを抑えやすい点がメリットです。
ただし、純水を使用した場合でも、水滴や汚れがまったく残らないとは限りません。キレイな仕上がりを長く保ちたい場合は、洗車後に車体を確認し、必要に応じて拭き上げましょう。
洗車機のデメリットを抑えるための5つのポイント

洗車機のデメリットは、事前準備やコース選びによって抑えられる場合があります。
洗車機を安全かつ効果的に利用するために、次のポイントを押さえておきましょう。
【洗車機のデメリットを抑えるためのポイント】
- 洗車機に入れる前に砂や泥汚れを落とす
- 洗車機の種類やコース内容を確認する
- ミラーやアンテナなどの装備品を確認する
- コーティング施工車に対応したコースを選ぶ
- 洗車後はキレイなクロスで拭き上げる
①洗車機に入れる前に砂や泥汚れを落とす
車体に砂や泥が大量に付着している場合は、そのまま洗車機に入れず、あらかじめ予洗いを行いましょう。
特に、未舗装の道路やぬかるんだ道路を走行した後は、タイヤ周辺や車体下部に泥が付着している可能性があります。砂や泥を高圧洗浄機などで先に流しておくことで、ブラシが汚れを引きずるリスクを抑えられます。
鳥のフンや虫の死骸、樹液などの固着した汚れも、洗車機だけでは落としきれない場合があります。汚れを無理にこすらず、水や専用のクリーナーで柔らかくしてから取り除きましょう。
予洗い設備がない場合は、「高圧ジェット」や「泡洗浄」などのオプションが付いたコースを選ぶ方法もあります。
②洗車機の種類やコース内容を確認する
洗車機には、ブラシで汚れを落とすタイプだけでなく、ブラシでは洗浄しない高圧水や洗剤を使って洗浄するノンブラシ(ノーブラシ)タイプもあります。
ブラシ式洗車機は、ブラシが車体に接触して汚れを落とすため、一般的に洗浄力が高い点が特徴です。一方、ノンブラシ(ノーブラシ)洗車機は車体にブラシが接触しませんが、こびりついた頑固な汚れが残る場合があります。
また、洗車機には次のようなコースやオプションが用意されている場合があります。
▼洗車機のコース・オプション
- 水洗いコース
- シャンプー洗車
- 泡洗浄
- 高圧ジェット洗浄
- 下回り洗浄
- ホイール洗浄
- 撥水コート
- ガラス系コーティング
軽い砂ぼこりを落としたい場合と、泥や花粉などをしっかり落としたい場合では、適したコースが異なります。料金だけで選ぶのではなく、汚れの程度や求める仕上がりに合ったコースを選びましょう。
③ミラーやアンテナなどの装備品を確認する
洗車機に入る前には、車の外装や装備品を確認します。ドアミラーは格納し、収納式のアンテナは収納しましょう。取り外し式のアンテナについては、必要に応じて取り外します。
そのほか、窓や給油口、ボンネット、トランクなどが完全に閉まっていることも確認してください。半ドアや窓の閉め忘れがあると、車内に水が入る可能性があります。また、オートトランク、オートスライドドア(自動開閉機能)装着車は洗車時に開く恐れがあるので、メインスイッチをOFFにしてください。
洗車機の受付画面で装備品について質問された場合は、該当する項目を正しく選択します。車両の形状や装備に不安がある場合は、利用前に店舗スタッフへ相談しましょう。
④コーティング施工車に対応したコースを選ぶ
コーティングを施工している車でも、洗車機を利用できないわけではありません。ただし、コーティングの種類や施工後の経過期間によっては注意が必要です。
コーティング施工直後は、被膜が完全に硬化していない可能性があります。洗車機を利用してよい時期や推奨される洗車方法について、施工店に確認しておきましょう。
また、洗車機によっては、コーティング施工車に対応したコースや、コーティング被膜のメンテナンスを目的としたコースが用意されています。車に施工されているコーティングの種類を確認し、相性のよいコースを選びましょう。
⑤洗車後はキレイなクロスで拭き上げる
洗車後は、吸水性の高いマイクロファイバークロスなどを使って、車体に残った水滴を拭き取ります。拭き上げる際は、力を入れてこすらず、クロスを車体に軽く当てて水分を吸収させるように動かすことがポイントです。
拭き上げ時に地面に落としたクロスや砂や汚れが付着したクロスを使用すると、ボディにキズをつける可能性があります。キレイなクロスを用意し、汚れた場合は新しいものに交換しましょう。
特に、次の場所は水滴が残りやすいため、忘れずに確認してください。
洗車機が向いている人・手洗いが向いている人
洗車機と手洗い洗車には、それぞれ異なるメリットがあります。どちらか一方が常に正解というわけではありません。
洗車にかけられる時間や予算、車の状態、求める仕上がりを踏まえて選びましょう。
洗車機が向いている人
洗車機は、次のような人に向いています。
▼洗車機の利用が向いている人
- 洗車にかかる時間や手間を減らしたい人
- 体力的な負担を抑えて洗車したい人
- 軽い汚れをこまめに落としたい人
- 手洗い洗車より費用を抑えたい人
- 自宅に洗車できる場所や水道設備がない人
- 細部よりも車全体の洗浄を重視する人
- 目立った突出物がない車に乗っている人
汚れを長期間放置すると、固着して落としにくくなることがあります。短時間で利用できる洗車機を使い、軽い汚れの段階でこまめに洗うのも、車をキレイに保つ方法のひとつです。
手洗い洗車が向いている人
手洗い洗車は、次のような人に向いています。
▼手洗い洗車が向いている人
- 細かな部分まで丁寧に洗いたい人
- ホイールやグリルなどを重点的に洗いたい人
- 固着した汚れを部分ごとに落としたい人
- 車体の状態を確認しながら洗いたい人
- 大型の外装パーツを装着している車に乗っている人
- 洗車機の利用制限に該当する車に乗っている人
- 仕上がりを細かく調整したい人
ただし、手洗いであっても、砂やほこりを十分に流さず強くこすると、車体にキズをつける可能性があります。正しい手順と適切な道具を使って洗うことが重要です。
普段は洗車機、定期的に手洗いという使い分けもできる
洗車機と手洗い洗車は、どちらか一方に決める必要はありません。むしろ、使い分けることで効率的に車の美観を保持することができます。
例えば、日常的な砂ぼこりや軽い汚れは洗車機でこまめに落とし、数か月に一度は手洗いでグリルやホイールなどを丁寧に洗う方法があります。
普段は洗車機を利用し、汚れがひどいときや細部まで仕上げたいときだけ手洗いを選ぶことで、時間と費用の負担を抑えながら車をキレイに保てます。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。











