2025.07.03

洗車のやり方は?洗車機の基本的な使い方や安全かつ車をキレイにするためのポイントを解説

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洗車のやり方は?洗車機の基本的な使い方や安全かつ車をきれいにするためのポイントを解説

ガソリンスタンドや洗車場に設置されている洗車機は、誰でも手軽に車をキレイにできる便利な設備です。

しかし、「洗車は手洗い派」という方や免許を取得したばかりの方のなかには、洗車機の使い方を具体的に理解していない方も多いかもしれません。

本記事では、「洗車のやり方がわからない」という方に向けて、洗車機の基本的な使い方を流れに沿って解説します。あわせて、使用時の注意点や季節ごとの洗車機の活用法についても紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

洗車機にはどのような種類がある?

洗車を自分で行う洗車機で一般的なのは、コイン洗車場に多く設置してある「GO&BACK方式の洗車機」とセルフのガソリンスタンドに多い「ドライブスルー方式の洗車機」の2種類です。

GO&BACK方式の洗車機は、車を所定の位置に停車させた後、ドライバーが車から降りて洗浄を行うタイプで、一方、ドライブスルー方式の洗車機は、車に乗ったまま機械の中を通過する洗車機です。

さらに近年では、ブラシを使わず高圧ジェットで汚れを落とす「ノンブラシ(ノーブラシ)洗車機」も普及しており、車体にブラシを当てたくない方から注目を集めています。

また、ガソリンスタンドに設置されている洗車機には、自分で操作するセルフ式のタイプと、すべての洗車作業を店舗従業員が行うタイプがあり、利用方法は店舗ごとに異なります。各ガソリンスタンドの案内に従って正しく使用するようにしましょう。

洗車機で利用できるメニューやオプション

洗車機には、車の汚れ具合に応じて選べる洗車メニューやオプション機能が用意されています。

次から洗車機のメニューやオプションについて見ていきましょう。

メニュー

洗車機には、車の汚れ具合や目的に応じて選べるさまざまな洗車メニューがあります。基本的には、汚れの度合いに合わせて適切なコースを選ぶのがポイントです。

▼代表的なメニュー例
メニュー例 内容
水洗い洗車 水だけを使ってブラッシングするシンプルなコース
砂埃や軽い汚れが気になるときに適している。
シャンプー洗車 水洗いに洗剤を加え、油汚れをしっかり落としたいときに最適。
ワックス洗車 シャンプー洗車後にワックス剤を吹きかけ、ボディにツヤを与える。
撥水コート洗車 シャンプー洗車後に撥水コート剤を塗布し、撥水性と光沢を高める。
ガラス系コート洗車 シャンプー洗車後にガラス系コートを塗布し、超撥水性と超光沢を高める。

洗車機は1回の所要時間が3〜10分程度と短く、料金も水洗いなら500円程度から利用可能なため、手軽かつ経済的なのが魅力です。

なお、洗車場やガソリンスタンドによって、導入されている機種や使用される洗剤、価格帯が異なるため、事前に利用可能なメニューを確認しておきましょう。

オプション

洗車機には、基本の洗車メニューに追加できる「オプション」も用意されています。オプションは、車の汚れ具合や仕上がりの希望に応じて、自由に組み合わせることができるのが特長です。

▼代表的なオプション例
オプション例 内容
泡洗車 泡で車全体を包み込み、汚れを浮かせて落としやすくし、ボディとブラシの摩擦を軽減します。汚れがひどい場合におすすめ。
下部洗浄 車の下回りに高圧水を噴射し、泥汚れや融雪剤を洗い流します。
冬場や悪路走行後におすすめ。
タイヤ洗浄 専用のブラシでタイヤとホイール周辺の汚れを落とします。タイヤやホイールを手洗いするのが面倒な方におすすめ。

例えば、泥道を走行した後で下回りの汚れが気になる場合は、「シャンプー洗車」のメニューに「下部洗浄」を組み合わせるというように、車の状態に合わせて柔軟に選べるのがオプションの魅力です。

【基本】洗車機での洗車のやり方とは?

洗車機の種類や設置場所によって細かい仕様は異なりますが、基本的な利用方法は共通しています。ガソリンスタンドではスタッフが操作してくれる場合もあるため、その場合は案内に従いましょう。

ここでは一般的なセルフドライブスルー方式洗車機の利用手順を4つのステップに分けて紹介します。

STEP1.予備洗浄

洗車機に入れる前に、あらかじめ車体の汚れを落とす「予備洗浄」を行いましょう。予備洗浄用のスペースには、バケツやスポンジ、ブラシなどが設置されていることが多く、それらの道具を使用してバンパーの下部やナンバープレート周辺、タイヤ、ホイールなどを重点的に洗います。

洗車機のブラシが届きづらい場所を事前に予備洗浄することで、よりキレイに仕上げることができます。

ただし、備え付けの道具は多くの人が使用しており、汚れや傷が付く場合もあります。道具の状態を確認してから使うようにしましょう。

STEP2.洗車メニュー選択と支払い

洗車機の受付機で、希望の洗車メニュー(水洗い洗車・シャンプー洗車・撥水コート洗車)などを選択します。液晶パネルの場合、基本的に画面の案内に従って操作を進めれば問題ありませんが、混雑を防ぐためにも事前にどのメニューを利用するか決めておくとスムーズです。

メニュー選択後は下部洗浄や泡洗車などのオプションを選択し、車の装備品(ルーフキャリアやリアスポイラーなど)がある場合は装備品を選択後、料金を支払ったら操作は完了です。

STEP3.洗車

支払いが完了すると、洗車機のゲートが開き、洗車エリアへの進入が可能になります。地面にあるガイドパイプに沿ってゆっくり前進し、停止サイン(「STOP」表示や赤ランプ)が点灯したら停車させます。

洗車前には以下の準備を忘れずに行いましょう。

  • 窓をすべて閉める
  • ドアミラーを畳む
  • アンテナを畳む(手動式アンテナの場合)
  • ギアをパーキングにしてエンジンを停止させる

ドライブスルー方式の洗車機の場合は車内に乗ったまま洗車が完了するのを待ちます。また、GO&BACK方式の場合はおおよその流れは同じで、洗車中は車外に出て待機してください。

STEP4.拭き上げと車内清掃

洗車が完了すると「前進」や「退出」のサインが表示されるので、車を拭き上げスペースへ移動させ、拭き上げを行います。水滴が残っていると仕上がりが良くならないため、確認しながら拭き上げましょう。

備え付けのタオルがある場合もありますが、吸水性に優れたマイクロファイバータオルを用意しておくとより効率的に拭き上げが可能です。

また、風で水滴を飛ばすエアーブロー機が設置されている洗車場もあります。タオルが入らない細部の水滴を短時間かつ簡単に除去できるため、効率よく仕上げたい場合は活用してみましょう。

車内清掃をしたい場合、多くのセルフ洗車場では有料の車内掃除機が設置されています。車内の砂埃やゴミもあわせて清掃しておくと良いでしょう。

洗車機利用時の注意点

洗車機利用時の注意点

洗車機は手軽に車をキレイにできる便利な設備ですが、使用方法を誤ると車両の破損や思わぬ事故の原因になります。以下の注意点を守り、安全かつ適切に利用しましょう。

装備品選択は確認する

洗車機を利用する際、受付画面に表示される「装備品選択」は必ず確認し、該当する装備がある場合は忘れずに選択しましょう。

対象となる装備品には以下のようなものがあります。

  • フェンダーポール
  • フロントガード
  • 折りたためないドアミラー
  • ルーフキャリア
  • リヤワイパー など

これらの装備を正しく選択しないまま洗車を行うと、破損しても自己責任となり、補償の対象外となる場合があります。洗車前には、案内看板もよく確認しておきましょう。

ドアや窓は必ず閉める

洗車前には、すべてのドアや窓が完全に閉まっていることを確認しましょう。開いたままだと、車内に水が入り、シートや内装を濡らしてしまう原因になります。

特にパワースライドドアを搭載している車は注意が必要です。近年の車両には静電式ドアもあり、洗車中に誤作動で開いてしまうケースも報告されています。車両の取扱説明書を確認いただき、洗車中はドアロックをかける、スライドドア機能を一時的にオフにするなど、事前の対策を講じておくと安心です。

エンジンは停止させる

洗車機に進入し、車を停止位置まで移動させたら必ずエンジンを停止させてください。

特に暑い日にはエアコンを稼働させるためにエンジンを停止させたくないかもしれませんが、万が一車が動いてしまうと、重大な事故につながる恐れがあります。

安全のためにも、ギアをパーキングの状態にし、エンジンは確実に切っておきましょう。

洗車中は車内から出ない

ドライブスルー方式の洗車機を使用する場合、洗車中に車外へ出るのは大変危険です。作動中のブラシに接触してしまい、怪我をする恐れがあります。特に子どもやペットがいる場合、ドアにロックをかけて開かないようにしましょう。

また、何かのトラブルで洗車機が途中で止まった場合も、むやみに車外へ出ず、スタッフの指示を待つようにしてください。

拭き上げを行う

洗車後、洗車機の乾燥によって、ある程度の水滴は飛ばされますが、完全に乾くわけではありません。そのため、水道水に含まれるミネラル分が残ると、シミとして残ってしまうことがあります。そこで洗車後に拭き上げ作業を行うことで仕上がりが良くなります。

拭き上げには、吸水性に優れたマイクロファイバークロスを使用すると効率的です。特にドアのすき間やミラーの裏側などは水が残りやすいため、確認しながら仕上げましょう。

季節別の洗車機を使うポイント

車に付着する汚れは季節によっても異なります。洗車機をより効果的に活用するために、季節ごとの洗車のポイントを押さえておきましょう。

春|花粉や黄砂の汚れを落とす

2月下旬から5月中旬にかけては、花粉・黄砂・PM2.5などが車に付着しやすい時期です。これらの汚れを放置するとシミの原因になるため、こまめな洗車が重要になります。

特に黄砂はボディに傷をつける恐れがあるため、「高圧ジェット洗浄及び泡洗車のオプション」が選択できる洗車機での洗浄がおすすめです。

また、春はスタッドレスタイヤから夏用タイヤへの交換時期でもあります。タイヤ交換のタイミングで、洗車機の「タイヤ洗浄オプション」を活用すれば、タイヤを保管する前にタイヤを清潔な状態にすることが可能です。

春は初めての洗車を経験する方も多い時期であるため、初心者の方は進入間口が通常よりも広く、車の出入りがしやすいワイド型の洗車機を利用するのがおすすめです。

弊社が提供するワイド型洗車機「極美」は、下記の店舗検索ページから設置店舗を確認できます。ご利用を検討されている方は、ぜひ活用してみてください。

夏|虫の付着を落とす

夏は、虫の死骸がフロント部分に付着します。この虫の死骸は酸性であるため、時間が経つと塗装を劣化させる原因になります。早めの洗車を心がけましょう。

また、強い紫外線によるボディの色あせや劣化も気になる季節です。洗車後に、撥水性と紫外線カット効果のあるコーティングをすることで、車の美観を長持ちさせることができます。

例えば、アライガーコートのように、紫外線からボディを護り超撥水性と超光沢を高めることができるガラス系コーティングが効果的です。

秋|台風に備えた洗車をする

秋は台風や長雨の影響で、海風に含まれる塩分や酸性雨が車に付着しやすくなります。これらは放置するとサビや塗装劣化の原因になるため、定期的な洗車に加え、ガラス系コーティングでの保護が推奨されます。

また、秋から冬にかけてはスタッドレスタイヤへの交換時期でもあります。そのため、夏タイヤを交換する前に「タイヤ洗浄オプション」を併用しておくと、清潔な状態でタイヤを保管することができます。

冬|下回りの汚れに注意

冬の降雪地域では、道路に散布される融雪剤が車の下回りに付着しやすくなります。

融雪剤には塩化カルシウムが含まれており、放置するとシャーシやマフラーなどが錆びやすくなります。そのため冬は特に「下部洗浄機能付きオプション」の洗車機を選び、定期的に下回りを洗浄しましょう。

洗車機に関するよくある質問

洗車機の利用にあたって、寄せられることの多い疑問について次から解説します。初めての方もぜひ参考にしてみてください。

洗車機で下回り洗浄のやり方は?

洗車機で車の下回りを洗浄したい場合は、洗車メニューのオプションで「下部洗浄」を選択し、洗浄を行いましょう。

ただし、すべての洗車機に下部洗浄機能が搭載されているわけではないため、事前に洗車機の仕様や設置店舗の情報を確認しておくと安心です。

洗車機利用時のトラブルには何がある?

洗車機でのトラブルで多いのが、「装備品の破損」です。装備品選択を正しく行わなかった場合、ドアミラーやリアミラーなどが洗車機と接触して破損する可能性があります。

また、夏場に特に注意が必要なのが、飛び石によってヒビ(よく確認しないとわからない大きさのヒビ)ができたフロントガラスの破損です。炎天下で熱を持ったガラスに、洗車機の冷水が急にかかると、ヒビが一気に広がって割れる恐れがあります。

これらの破損は利用者側の責任となり、補償の対象外となるのが一般的です。事前に車の状態を確認し、ガラスに飛び石による破損が見られる場合は洗車機の使用を避けるようにしましょう。

関連記事:「洗車機の使用で車は傷つかないって本当?洗車機の最新技術と事前準備で優しく洗浄しよう

洗車機の正しい使い方をマスターして車をキレイに

洗車機は、種類やメニュー、使い方をしっかり理解すれば、誰でも手軽に愛車を美しく保てる便利な設備です。汚れの種類や季節に応じて洗車メニューやオプションを選ぶことで、より高い洗浄効果と車の美観維持が期待できます。

また、洗車機の仕様や操作方法は店舗によって異なる場合があるため、初めて利用する際や不明点があるときは、有人店舗を利用しスタッフに気軽に相談してみましょう。有人店舗であれば丁寧に対応してもらえることが多く、安心して利用できます。

洗車機の使い方に慣れてきたら、自分にとって使いやすい洗車機や快適な洗車場を見つけるのもおすすめです。定期的な洗車を楽しい習慣にして、快適なカーライフを送りましょう。
また、弊社の洗車機は、以下の専用ページから検索することができます。お住まいの地域や通勤経路など、便利な場所で洗車機を探したい場合は、ぜひ下記の検索ページをご活用ください。

洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

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私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。

1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。

弊社の強み
  • 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
  • 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発

弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。

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