洗車時間を短縮したい方には、セルフ洗車機の利用がおすすめです。ただし、これまでセルフ洗車機を使ったことがない場合は、具体的な手順や事前準備がイメージしにくいかもしれません。
本記事では、セルフ洗車機の使い方と、利用する際に注意しておきたいポイントを解説します。初めてセルフ洗車機を利用する方はもちろん、まだ使い慣れていない方も、ぜひ参考にしてみてください。
目次
セルフ洗車機とは?メリット・デメリットもチェック
セルフ洗車機とは、ボタンや画面の操作だけで自動で車を洗う機械のことです。主にコイン洗車場やガソリンスタンドに設置されており、誰でも手軽に利用できます。
セルフ洗車機には、大きく分けて2つの方式があります。
- ドライブスルー方式:車に乗ったまま機械の中を通過し、洗車を行うタイプ
- GO&BACK方式:車を定位置に停めて降車し、機械が前後に動いて洗車するタイプ
また、セルフ洗車機には以下のようなメリット・デメリットがあります。
| メリット | デメリット |
|---|---|
|
|
このようにセルフ洗車機は手軽さとコストの低さが大きな魅力ですが、利用する際には注意も必要です。
特に、砂埃や泥をあらかじめ洗い流さずに洗車を始めると、砂粒や泥が塗装面をこすり、細かな傷をつけてしまう恐れがあります。また、頑固な汚れが落ちきらないこともあるため、洗車後は仕上がりを確認し、必要に応じて拭き取りや手直しを行うと安心です。
セルフ洗車機の特徴や注意点を理解したうえで、利用を検討しましょう。
セルフ洗車機は初心者ドライバーにおすすめ
セルフ洗車機は受付機の画面に従い、操作するだけなので初心者ドライバーにもおすすめ。洗車方法の難易度や手軽さを順番に並べると以下の通りです。
- 1.セルフ洗車機(ドライブスルー方式)
- 2.セルフ洗車機(GO&BACK方式)
- 3.スプレー洗車機による手洗い洗車
- 4.自宅での手洗い洗車
このなかでセルフドライブスルー方式の洗車機が簡単であり、特にガソリンスタンドなどのスタッフが在中している洗車場なら、操作に迷ってもスタッフがサポートしてくれるため、失敗が少なくなります。初めて洗車に挑戦する場合は、スタッフが常駐する洗車場でドライブスルー方式のセルフ洗車機を選択すると安心でしょう。
また、「自分では洗車したくない」「仕上がりを重視したい」という場合は、次の方法も検討しましょう
- フル門型洗車機(スタッフ仕上げ洗車)による洗車
→機械洗車に加え、スタッフが拭き上げ作業及び最終チェックを行い引き渡し - 手洗い専門店のスタッフによる洗車
→熟練の専門スタッフが手作業により優しく車を洗いあげ、仕上げ作業も責任を持って仕上げることで、価格は割高だが、丁寧で美しい仕上がり
セルフ洗車機を使う前に確認したい4つのポイント
セルフ洗車機を利用する際は、事前にいくつかのポイントをチェックすることが欠かせません。
ポイントを確認しないまま洗車すると、洗車機が利用できなかったり、車や装備品が破損したりするおそれがあります。さらに、洗浄効果が十分に得られない場合もあるため注意が必要です。
次から事前に確認すべきポイントについて見ていきましょう。
車のサイズ・車種
まず重要なのが、洗車機の「高さ・幅・長さ」の制限と車種への対応可否です。
洗車機には車の高さ・幅・長さに制限があり、基準を超える車は物理的に通過できません。また、輸入車や一部の国産車の中には、機械洗車そのものに対応していない車種もあります。
例えば、タケウチビユーテーのドライブスルー洗車機「煌(KIRAMEKI)」の場合、以下の制限を設けております。
▼ドライブスルー洗車機「煌(KIRAMEKI)」のサイズ制限
- 高さ:2,315mm以下
- 車幅:2,310mm以下
- 全長:5,200mm以下
多くの洗車場では、受付機の横にサイズ上限や非対応車種を示した注意看板が設置されています。特にSUVや輸入車などはサイズが大きく、特殊な形状のものもあるため、利用前にしっかりチェックしておくことが大切です。
装備品の有無
セルフ洗車機を利用する際は、車にどのような装備品が付いているかをあらかじめ把握しておくことが大切です。多くの洗車機では、受付機の操作時に装備品の有無を選択する項目があるためです。そのため、以下のような装備品があるかを確認しましょう。
- フェンダーポール
- フロントガード
- 折りたためないドアミラー
- ルーフキャリア
- リアワイパー など
受付機で操作を行っていくと装備品選択画面に進みますが、誤って装備品を選択せず洗車を行ってしまうと、パーツ(装備品)が破損する、ボディに傷が付く、あるいは洗車機本体についても破損するリスクが高まります。安全かつ確実に洗車するために、装備品の確認は必ず事前に済ませておきましょう。
ドアは自動開閉するタイプか確認
ドアが自動で開閉するタイプの車は、セルフ洗車機を利用する際に特に注意が必要です。パワースライドドアを搭載している場合、なんらかのはずみでセンサーが反応し、洗車中にドアが開いてしまう恐れがあります。
誤作動を防ぐために、洗車前にドアロックを確実にかけ、スライド機能をオフにするなどの対策が不可欠です。事前に車両の取扱説明書を確認し、メーカーが推奨する設定を行っておくと安心して洗車できます。
ボディの汚れ具合
洗車前には、車のボディの汚れ具合をあらかじめ確認し、洗車機だけでは落ちにくい汚れを事前に処理しておくことが大切です。特に虫の死骸や鳥のフンは塗装面に強くこびりつくため、洗車機のブラシだけでは十分に除去できない場合があります。
そのため、洗車前に専用クリーナーなどを使ってあらかじめ汚れを取り除いておくと、仕上がりが格段に向上します。ボディの状態をチェックしてから洗車を始めることで、より美しい仕上がりを得られるでしょう。
セルフ洗車機の使い方|洗車の流れを解説

セルフ洗車機の基本的な利用手順は以下の通りです。
- 1.予備洗浄
- 2.受付操作
- 3.洗車
- 4.拭き上げ・車内清掃
次からは、初心者でも利用しやすいドライブスルー方式を例に、セルフ洗車機の使い方や工程をくわしく解説します。
予備洗浄(洗車機入庫前)
セルフ洗車機を利用する前には、車体を軽く洗い流す「予備洗浄」を行います。バケツやスポンジ、ブラシなどが備え付けられている予備洗浄スペースがあれば、ぜひ活用しましょう。
特にバンパー下部やナンバープレート周辺、タイヤやホイールは汚れがたまりやすいため、重点的に水をかけておきましょう。
予備洗浄は非常に有効な手段ですが、その道具が汚れている場合、逆に車を汚したり、キズをつけたりする恐れがあるため、予備洗浄道具を確認しキレイな状態で使うようにしましょう。
受付機の操作(コース選択~支払いまで)
車を指定された停車位置に停めたら、受付機の操作を行います。画面の案内に従って希望する洗車コースとオプションを設定しましょう。
| 洗車コース例 | 洗車オプション例 |
|---|---|
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コース・オプション選択後は、フェンダーポールやルーフキャリア、リアワイパーなど車に装着された装備品の有無を設定項目に沿って選択しましょう。
洗車に関する設定が完了したら、現金またはキャッシュレス決済で支払いを済ませます。
洗車(進入~洗車完了まで)
支払いが終わったら洗車機本体へ進入します。ゲートが開く、あるいは誘導灯などの進入許可ランプが点灯したら、地面にあるガイドに沿ってゆっくり車を移動させましょう。「STOP看板」や「赤ランプ」が表示された場所まで進み停車します。
そして洗車前には以下のことを実施しましょう。
- 全ての窓を閉める
- ドアミラーをたたむ
- ギアをパーキングに入れる
- エンジンを停止する
洗車機は洗浄から乾燥までの工程を自動で進めてくれるため、セルフドライブスルー方式の場合は洗車完了の案内表示が出るまで、車内でそのまま待機しましょう。
拭き上げ・車内清掃
洗車が終わったら、誘導灯などの退出サインを確認して洗車機からゆっくり出ます。拭き上げスペースへ移動し、吸水性の高いマイクロファイバークロスなどで車全体の水滴をしっかり拭き取りましょう。
特に以下の部分は水滴が残りやすいため、丁寧に拭き取ります。
- サイドミラーのミラー部分
- サイドミラー下
- ドアバイザー周辺
- ドアノブまわり
- エンブレム周辺
- ナンバープレート
- フロントグリル・バンパーのすき間
- 給油口周辺
- ワイパー根本 など
ブロワー(風圧で水滴を飛ばす機械)が設置されている場合は、タオルと併用すると、さらに楽に美しく仕上げることができます。
また、必要に応じて車内清掃も行いましょう。有料で利用可能な掃除機でシートやフロアマットの砂やゴミを取り除けば、車内もすっきりします。
セルフ洗車機に関するよくある質問
セルフ洗車機の使い方や利用するうえで、よくある質問についてまとめました。
セルフ洗車機を利用する頻度はどのくらいですか?
洗車機で車を洗う頻度は、車の使用状況や保管場所によって異なりますが、基本的には月に1回程度を目安にすると良いでしょう。その際におすすめなのが「コーティング洗車」です。コーティング洗車は、シャンプー洗車で汚れを落としたあと、撥水剤をボディに塗布して仕上げるコースで、撥水・ツヤ出し効果と防汚効果が期待できます。
雨の後や泥はねなどで汚れが目立つ場合は、月1回の洗車に加え、その都度洗車を行うことで車の美しさをより長く保つことができるでしょう。
セルフ洗車機利用時に必要な持ち物はありますか?
セルフ洗車機を利用する際には、まず支払いに使う現金などが必要です。
洗車機の種類によってはキャッシュレス決済に対応していなかったり、5,000円札や1万円札などの高額紙幣が使えなかったりする場合があるため、小銭を用意しておくと安心です。
また、洗車後の拭き取りに使うタオルもあると便利です。多くの洗車場では貸し出し用タオルが用意されていますが、吸水性の高いマイクロファイバークロスを持参すると、仕上がりがよりキレイになります。
洗車後の拭き上げは必要ですか?
洗車機利用後の拭き上げは行いましょう。
洗車機には、乾燥を行う工程がありますが、それだけでは水滴を完全に除去できません。残った水滴を放置すると水シミが発生し、車の美観が損なわれる恐れがあります。
拭き上げには吸水性が高いマイクロファイバークロスを使い、上から下へ順に拭き上げを行うと効率的です。ドアの隙間やサイドミラー、給油口の内側やトランクを開けた際の溝も忘れず拭き上げを行うとより美しい仕上がりとなります。
セルフ洗車機を探すなら洗車場検索が便利
「セルフ洗車機を利用したいけれど、近くにどこがあるのかわからない」というときは、洗車場検索サービスが役立ちます。弊社HPの「洗車場検索」であれば、地域や条件を指定して簡単に検索が可能です。
この検索サービスでは、「ノーブラシ」「ハイブリッド」「ワイド」「純水」など、洗車機の特徴を絞り込んで探せるのも便利なポイントです。特徴に合った洗車機を設置している洗車場を効率よく見つけられるので、希望に合わせた洗車がスムーズに行えます。
以下では、洗車場検索で絞り込める主な洗車機の特徴と、それぞれのおすすめ利用シーンを紹介します。
| 特徴 | 概要 |
|---|---|
| ノーブラシ | ブラシを使わず、高圧ジェット水だけで洗車する |
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▼おすすめの利用シーン
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| ハイブリッド |
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▼おすすめの利用シーン
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| ワイド |
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▼おすすめの利用シーン
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| 純水 |
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▼おすすめの利用シーン
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このように、洗車場検索を使えば、さまざまなニーズに合った特徴を持つ洗車機を簡単に探すことができます。より快適で満足度の高い洗車体験を実現するためにも、ぜひ弊社の洗車場検索サービスをご活用ください。
「洗車Pay」で受付・決済をスムーズに
洗車をより快適にしたいなら、スマートフォンアプリ「洗車Pay」の利用がおすすめです。あらかじめアプリ上で洗車コースやオプションを選び、登録したクレジットカードで決済しておけば、当日はQRコードをかざすだけでスムーズに洗車を開始できます。
▼洗車Payの主な機能や特徴
- キャッシュレス決済:登録したクレジットカードで簡単支払い
- タッチレス受付:受付操作をせず読み取り端末にQRコードをかざし、洗車受付を完了させると洗車がスタート
- マンスリー会員:月極洗い放題のサブスクリプション型会員
- お知らせ機能:キャンペーンやメンテナンスなどの情報をアプリでいち早く配信
特にサブスクリプション型のマンスリー会員プランは、店舗によって異なりますが定額で何度でも洗車できるため、頻繁に洗車したい方には嬉しいサービスです。さらに各コースの説明動画も用意されており、どの洗車コースを選ぶか迷ったときの参考にもなります。
「洗車Pay」を活用すれば、洗車がよりスムーズに進み、カーライフをいっそう豊かにしてくれるでしょう。ぜひ一度利用してみてください。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。














