洗車機を利用する際、アンテナはどのような状態にすべきか取り扱いに困る方がいらっしゃるかもしれません。
洗車機で洗う際はアンテナの取り扱いを誤ると、破損のトラブルにつながる恐れがあるため、正しい対処が必要です。
本記事では、洗車機利用時のアンテナの扱い方について詳しく解説します。あわせて、車両の破損を防ぎ、安全に洗車機を利用するための注意点も紹介しますので、洗車機の利用に不安がある方や車を大切に扱いたい方はぜひご覧ください。
目次
アンテナは洗車機利用で破損するかも?対処法を紹介
洗車機を利用する際は、車に取り付けられているアンテナの扱いに注意が必要です。特に、突き出たままの手動伸縮式ロッドアンテナ(手動で出し入れができるアンテナ)は、そのまま洗車機に入れるとブラシとアンテナが絡まり、破損の原因になることがあります。
最悪の場合、洗車機のブラシにアンテナが引っかかって外れたり、そのアンテナが車体を傷つけたりする恐れがあります。また、外れたアンテナが洗車機内に残っていた場合、次の車両にも被害が及ぶ可能性があり、損害賠償のトラブルに発展するケースも考えられます。
以下では、洗車機利用時におすすめのアンテナ対策を3つご紹介します。事前に適切な対処を行い、トラブルを未然に防ぎましょう。
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アンテナを取り外す
基本的な対策としては、洗車前にアンテナを取り外すことです。特にロッドアンテナ(取り外し可能タイプ)は、手で回して簡単に外せる構造になっていることが多く、取り外しておけば破損のリスクを大きく減らせます。
外したアンテナは、洗車中に紛失しないよう、車内に一時的に保管しておきましょう。なお、車種によっては取扱説明書に洗車時のアンテナの取り扱い方法が記載されていることもあるため、事前に確認しておくと安心です。
アンテナを倒してテープで留めておく
倒せるタイプのアンテナを使用している、あるいは手動で伸縮できるアンテナが壊れて収納できない場合は、アンテナを寝かせてからガムテープやビニールテープでしっかりと固定する方法も有効です。
洗車中にアンテナが立ち上がるのを防ぐことで、ブラシとの接触を避けることができます。
ただし、アンテナはテープで固定することを想定していないため、実施する場合はあくまで自己責任で行いましょう。
手洗い洗車をする
アンテナが固定できない場合や、少しでも破損リスクを避けたい場合には、手洗い洗車を選ぶのが確実です。
手洗いであればアンテナ部分を避けながら丁寧に洗うことができるため、洗車機による接触や高圧水による損傷の心配がありません。特に輸入車や高級車、カスタムパーツが装着されている車は、洗車機の使用によるトラブルを避けるためにも、手洗い洗車を検討するとよいでしょう。
【破損防止のために】洗車機利用時にアンテナ以外で注意すべきポイント
洗車機を安全に利用するためには、アンテナの取り扱いだけでなく、その他の点にも十分な注意が必要です。多くの洗車機では、基本的に注意看板に注意事項が記載されておりますが、料金投入口や操作画面の周辺にも注意事項が掲示されていることもあります。まずは必ずそれらを確認し、指示に従いましょう。
加えて、以下の4つのポイントを事前にチェックしておき、車両の破損や洗車機のトラブルを防ぎましょう。
洗車可能な車体サイズの確認は怠らない
洗車機には「高さ」「幅」「全長」のサイズ制限があり、これを超える車を入庫させると、車両や洗車機の破損や故障につながる恐れがあります。
特にルーフキャリアやスポイラー装着車、カスタマイズされたオーバーフェンダーなどの装備がある場合、規定サイズを超えるケースも少なくありません。洗車機付近に掲示されているサイズ制限を必ず確認し、自身の車がサイズをオーバーしていないか事前にチェックしましょう。
装備品選択は確実に行う
洗車機の操作において、装備品選択は正しく行いましょう。
洗車機の装備品選択時には、「アンダーミラー有無」「リアミラーの有無」「ルーフボックス有無」など、車両の装備に応じた設定を選択しましょう。
該当する装備を正しく選ばないと、ブラシが装備品に接触し、車両の破損や洗車機の故障の原因になります。最近の機種はセンサーによってある程度は自動検知してくれますが、トラブルを防ぐためにも装備品選択の入力は正確に行いましょう。
ドアミラーはたたんでおく
アンテナと同様に、ドアミラーも洗車前に必ず格納しておきましょう。
自動格納機能付きドアミラーの車でも、設定がオフになっていると、手動で格納する必要がある場合があります。ドアミラーをたたまないまま洗車すると、ブラシに引っかかって破損・脱落する可能性があるため、入庫前にすべてのドアミラーがしっかり格納されているか確認しましょう。
万が一、ドアミラーが格納できない場合は、受付時に装備品「ドアミラー回避」を選択しておけば洗車可能になるので、確実に選択しましょう。
窓やドアの閉め忘れに注意する
洗車機に入れる前は窓やドアがしっかり閉まっているかどうかも確認しましょう。
洗車機では高圧の水や泡が噴射されるため、わずかな窓やドアの開きも、車内への浸水につながる恐れがあります。
特に夏場など、換気目的で窓を少し開けていたり、子どもが無意識に窓を開けていたといったケースでは注意が必要です。洗車前には、すべての窓とドアが完全に閉まっているかを確認し、施錠しておきましょう。
関連記事:「洗車のやり方は?洗車機の基本的な使い方や安全かつ車をきれいにするためのポイントを解説」
洗車機利用時のアンテナに関してよくある質問

洗車機を使う際、アンテナの取り扱いについて疑問を持つ方は少なくありません。ここでは、アンテナの取り扱いに関する疑問について分かりやすく解説します。
取り外せないアンテナは洗車の際どうするべき?
倒せるタイプのアンテナは多くが取り外しできますが、不具合で取り外しができないアンテナを装着している車両は、そのまま洗車機に通すと破損リスクが高くなります。
特にブラシ付きの洗車機では、ブラシがアンテナに絡んで折れたり、ボディを傷つけてしまう恐れがあります。
一つの対策として「アンテナを倒し、ガムテープや養生テープで固定する」ことにより、洗車中にアンテナが立ち上がるのを防ぐことができます。
ただし、この方法はあくまで一時的な対応であり、より確実に破損を防ぎたい場合は、ノンブラシ式の洗車機を利用するか、手洗い洗車に切り替えるのが安全です。
ドルフィンアンテナは取り外さなくても良い?
「ドルフィンアンテナ(シャークフィンアンテナ)」は、イルカの背びれのような形状をした一体型のアンテナで、多くの場合、洗車機で取り外す必要はないとされています。
ただし、破損がどうしても気になる場合は、ノンブラシ(ノーブラシ)洗車機の利用を検討すると安心です。
念のため取扱説明書やディーラーにて、ドルフィンアンテナの洗車時の取り扱いについて確認しておくとより確実です。
洗車機利用時はアンテナの取り扱いに注意
洗車機を利用する際は、アンテナの破損を防ぐための対策が欠かせません。取り外しや固定、手洗い洗車の選択など、車種に応じた対応を行いましょう。
アンテナの破損対策に加えて、車体サイズの確認や装備品選択、ドアミラー・窓の閉め忘れ防止も重要です。事前の確認と適切な対策で、安全かつ安心な洗車を心がけましょう。
なお、アンテナの破損が心配な方には、ノンブラシタイプの洗車機の利用も有効な選択肢です。ご希望の方は、下記の検索ページからノンブラシ(ノーブラシ)洗車機を探すことができますので、ぜひご活用ください。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
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弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。