2025.07.10

見落とされがちな下回り洗浄の重要性と洗車機の活用法とは?

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見落とされがちな下回り洗浄の重要性と洗車機の活用法とは?

車のボディは、洗車機やセルフ手洗いによって定期的に洗うことが多いものの、実はボディ以上に汚れが蓄積しやすいのが「車の下回り」です。

下回りは地面に近い部分であり、泥や砂などで汚れやすいため、適切なメンテナンスが欠かせません。

近年では、下回りを洗浄できる機能を備えた洗車機も登場しており、こうした機能を活用することで、車をより良い状態に保つことができます。

本記事では、洗車機で行う下回りの洗浄(下部洗浄)についての必要性や洗浄方法、注意点についてまとめました。

これまで下回りのケアをあまり意識してこなかった方も、本記事を通じてその重要性に気づくきっかけになれば幸いです。

車の下回り洗浄の必要性|洗わないとどうなる?

車の下回り洗浄は、部品の「錆び」や「劣化」を防ぐために欠かせないメンテナンスです。

下回りには、マフラーや配管などの重要なパーツが集中しており、車の構造の中でも特に地面に近い位置にあるため、泥水や飛び石、融雪剤などの影響を受けやすくなっています。

汚れを放置すると、錆の発生につながり、時間の経過とともに錆びにより部品が劣化し穴が開くなど下回り部品を破損する可能性があります。錆びた状態ですぐに不具合が出るとは限りませんが、進行すれば車検に通らないケースもあることを知っておきましょう。

このように下回りのケアは、車を良好な状態で保ち、長く安心して乗り続けるためにも重要です。

下回りを洗うタイミング|いつ下部洗浄をすべき?

下回りは特に汚れやすい箇所です。適切なタイミングで下部洗浄を取り入れることで、車の寿命を延ばし、安心・安全な走行につながります。

特に下記のような場面では、下回り洗浄を積極的に取り入れることが推奨されます。

定期的なお手入れのタイミング

普段から洗車機を利用している方は、そのタイミングで「下部洗浄」オプションを併用すると効果的です。

舗装された道路であっても、雨水・泥・砂ぼこりなどが少しずつ下回りに付着します。特に未舗装の道路を走る機会が多い方は、より頻繁な洗浄が望ましいでしょう。

日常的なメンテナンスの一環として、定期的に下部洗浄を取り入れてみてはいかがでしょうか。

雪がある地域に行った後

スキー場や降雪地域を走行した後は、下回り洗浄を行いましょう。

雪道には融雪剤(塩化カルシウムや塩化ナトリウム)が散布されており、下回りにこの融雪剤が付着したままだと錆の原因になります。雪道を走行した後は早めに洗浄を行い、錆の発生を防ぎましょう。

海があるエリアに行った後

海辺や潮風が吹く地域を走行した場合も、下部洗浄をおすすめします。潮風や海水に含まれる塩分と砂が下回りに付着すると、錆のリスクが高まります。特に海岸沿いや砂浜付近の道路では、塩分の影響が顕著です。

塩分による腐食は時間とともに進行するため、可能であれば当日中に洗浄を済ませるのが理想的です。

車の下回りを洗う手段

車の下回りを良好な状態に保つには、洗車機を活用する方法や自分で手洗いする方法、専門店に依頼する方法があります。それぞれの特徴を理解して、目的に合った洗浄方法を選びましょう。

洗車機

下回りを洗浄する手軽な方法が、洗車機の「下部洗浄オプション」を利用することです。

洗車機の下部洗浄は、ボタン操作ひとつで簡単に下回りまで清掃できます。「洗車機連動型」では、コース選択時に下部洗浄オプションを追加するだけで一定の品質で洗浄ができるため、慣れや技術などは必要なくご利用いただけます。

また、「ゲート型」と呼ばれるタイプでは、地面から高圧ジェットを噴射し、車をゆっくり前進させながら下部をまんべんなく洗浄します。初めて使う方は一気に通過しないことがポイントです。

洗車機を使う下部洗浄は、時間や手間をかけずに効率よく下回りを洗浄したい方におすすめです。

関連記事:洗車機を使う車の洗浄のやり方を解説|安全かつ車をきれいにするためのポイント

自分で手洗い

下回りの洗浄は、自宅や洗車場で高圧洗浄機を使って自分で行うことも可能です。

自分のタイミングで作業できる自由度の高さが魅力ですが、下回りは視認性が低く、適切に高圧ジェットを下回りに当てながら洗浄するには技術や知識が必要となるため、洗車上級者に好まれる洗浄方法となります。

関連記事:洗車場にある便利な「高圧洗浄機(スプレー洗車機)」の使用上の注意点を解説

店舗スタッフによる手洗い

洗車専門店やガソリンスタンドなどの場合、スタッフによる手洗い洗車では、手順の途中に下部洗浄を行う工程があります。(下部洗浄単品での提供はなし)プロスタッフが丁寧に洗浄するため安心してご利用いただけます。

さらに、コーティング専門店では、下回り専用コーティングを施工してくれるメニューもあり、より徹底的なケアが可能です。確実で高品質なメンテナンスを求める方には、プロによる洗浄をおすすめします。

洗車機で下部洗浄する際の注意点

洗車機で下部洗浄する際の注意点

洗車機による下回りの洗浄をより安全に行うためにも、以下の注意点についてチェックしましょう。

機械の下部洗浄の注意看板を確認する

洗車機の種類によって、下部洗浄の方式や洗浄範囲が異なります。事前にメニュー表を確認する、あるいは店舗スタッフに確認するなどし、適切な洗浄が行えるかを把握しておきましょう。

例えば、「ゲート式」の洗車機では、車両を前進させる速度によって洗浄効果に差が出ることがあり、使い慣れていない場合だと下部洗浄が難しいかもしれません。

また、「下部洗浄」と記載されていても、実際には車体下部全体(シャーシ部分)ではなく側面下部のみを洗浄する仕様の場合もあるため、あらかじめどの部分が洗浄できるか確認をしておきましょう。

下回りの部品の取り付け状態に注意する

下回り洗浄を行う前には、車両下部に取り付けられているパーツの状態も確認しておきましょう。

特にシャーシ部分を保護する「アンダーカバー」は、大雪や悪路などで地面と接触し、取り付けが緩むことがあります。部品の取り付けが緩んでいる状態で下部洗浄を実施すると、アンダーカバーが脱落する恐れがあります。

下部洗浄を行う前には、下回りの部品にぐらつきや損傷がないかを確認し、問題がある場合は、先に整備を行うようにしましょう。

下回り洗浄に関するよくある質問

洗車機の下部洗浄について、多くの方が気になる疑問をまとめました。

洗車機の下部洗浄の頻度はどのくらいがベスト?

下部洗浄の頻度に明確な決まりはありませんが、「悪路走行時」「降雪時や海辺走行時」に下部洗浄を実施するのが好ましいでしょう。基本的には「汚れが気になったとき」にご利用していれば問題ありません。

毎回の洗車時に下部洗浄も併用することで、泥や融雪剤による錆の予防につながり、マフラーや配管といった重要な部品の劣化を抑える効果が期待できます。

結果的に部品交換や修理の費用を抑えることにもつながるため、定期的な下回りのケアは車の性能を長持ちさせるうえで非常に有効です。

洗車機の下部洗浄のみを利用可能?

多くの洗車機では、下部洗浄は単独のメニューではなく、洗車メニューに追加する「オプション」として提供されています。

そのため、下部洗浄だけを行うことは基本的にはできません。通常の洗車メニューとあわせて、必要に応じて下部洗浄を選択しましょう。

電気自動車は下部洗浄の利用は可能?

電気自動車(EV)やハイブリッド車でも、下部洗浄の利用は可能です。これらの車両も下回りに汚れや塩分が蓄積すれば、錆や劣化のリスクがあるため、定期的な洗浄が推奨されます。

ただし注意点として、「充電中」の状態で洗車や下部洗浄を行うのは避けてください。漏電のリスクがあるため、必ず充電を終えてから洗浄を行うようにしましょう。

下回りの洗浄で車両を良好な状態に保とう

車の下回りは、泥や融雪剤、塩分などの影響を受けやすく、放置すると錆や部品の劣化につながります。そのため、こまめな下部洗浄は、車を良好な状態で長持ちさせるために欠かせないメンテナンスです。

すべての洗車機が下部洗浄に対応しているわけではないため、事前に店舗に下部洗浄機能の有無を確認しておくと安心です。

また、すべての洗車作業を店舗スタッフが行うタイプの洗車機は下部洗浄機能が備わっていないことが一般的です。その場合は、店舗スタッフに相談すれば、高圧洗浄機による手動の下回り洗浄に対応してもらえることもあるため、一度確認してみましょう。

洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

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私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。

1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。

弊社の強み
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弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。

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