所有車をできるだけ綺麗に保つためには定期的な洗車が欠かせません。洗車には自動洗車機と手洗いの2種類がありますが、車に頑固な汚れが付いてしまった場合や丁寧に洗いたい場合は手洗いが適しています。
手洗い洗車は自宅でも可能ですが、洗車場であれば専用の設備を使うことで効率的に洗車ができるためおすすめです。しかし、コイン洗車場をはじめとした洗車場の利用方法が分からず、手順に迷う方もいるかもしれません。
そこで本記事では、「自分で手洗い洗車したい」「洗車場での洗車の手順を知りたい」という方に向けて、車を自分で手洗いする手順や必要な準備物、スムーズに作業するポイントなどについて解説します。
さらに、洗車場でのマナーについてもまとめていますので、初めて洗車場を利用される方は最後までご覧ください。
目次
セルフ手洗いができる洗車場は「コイン洗車場」が主流
自分で手洗いができる洗車場の中でも、最も一般的なのが「コイン洗車場」です。
コイン洗車場は、硬貨を投入して高圧洗浄機や洗車機を使用できる施設で、1回ごとに料金を支払う仕組みです。手軽に洗車したい人や費用を抑えながら洗車をしたい人に人気があります。
一方、「時間制セルフ洗車場」も注目されています。これは、時間単位で料金を支払い、施設内の機器を自由に利用できるのが特徴。コイン洗車場と異なり、時間内であれば高圧洗浄機や掃除機などを回数制限なく利用可能です。
このように、用途に合わせて最適な洗車場を選ぶと良いでしょう。
車をセルフで手洗いをするメリット
手洗い洗車の魅力は、自分の好きな道具を使いながら、楽しんで車を綺麗にできることです。自分の手で洗うことで、車への愛着がより深まると感じる方も多いでしょう。
さらに、洗車機やプロの手洗いと比較して、セルフ手洗いによる洗車はほかにもメリットがあります。次からコイン洗車場でセルフ手洗いをする具体的なメリットについて見ていきましょう。
細かい部分まで洗えて納得がいく仕上がりにできる
セルフ手洗い洗車の最大のメリットは、細かい部分まで自分の手で丁寧に洗えること。自動洗車機では落としきれないドアの隙間、ホイールの細かい溝、エンブレムの周り、バンパーの下なども、ブラシやスポンジを使ってしっかり汚れを落とせます。
また、汚れが気になる部分を時間をかけて洗うことができ、自分の納得がいく仕上がりになる点も魅力です。特にボディに付着した水アカや虫の死骸、鳥のフンなどの頑固な汚れも、洗剤やブラシを使用すればしっかり除去可能です。
コイン洗車場なら高圧の水が噴射するスプレー洗車機も利用できるため、手作業だけでは落としにくい汚れを効率的に除去できます。
好きな時間に洗車ができる
コイン洗車場は、早朝から深夜まで営業している店舗も多く、自分の都合に合わせて洗車できるのもメリットです。
ガソリンスタンドやディーラーの洗車サービスを利用する場合、営業時間や予約の関係で洗車ができる時間が限られますが、コイン洗車場は「早朝」「深夜」「仕事帰り」など、好きなタイミングで洗車できます。
また、洗車専門店に車を持ち込むと待ち時間が発生したり、混雑時には順番待ちが必要になることもあります。一方でコイン洗車場なら、自分のペースで洗車でき、車を預ける必要もないため、時間を無駄にせず洗車できるのも魅力です。
傷をつけないように洗える
セルフ手洗いであれば自分の好きな洗車用品で洗えるため、車のボディに負担をかけずに洗車できます。
特にコーティング施工済みの車や高級車の場合、できるだけ傷を防ぐために手洗いが推奨されます。砂や埃をしっかり洗い流してから柔らかく綺麗なスポンジで手洗いをして、洗車による傷の発生を抑えましょう。
洗車料金がリーズナブル
セルフ手洗い洗車は、コストを抑えて綺麗な仕上がりを得られるのが大きなメリットです。
例えば、ディーラーや専門店での手洗い洗車は3,000円〜5,000円ほどの料金設定ですが、コイン洗車場なら500〜1,500円の料金で洗車ができるため、プロの手洗い洗車に比べて圧倒的にリーズナブルです。
「車を手洗いしたいけれど、できるだけ費用は抑えたい」という場合は、コイン洗車場での手洗いがおすすめです。
セルフ手洗いをする前の準備物
セルフ手洗いの場合、基本的に必要な道具は自分で準備します。多くの洗車場では「車に直接触れるもの(スポンジやブラシ、タオル、シャンプー剤など)は持参」とルールを定めていることが多いため、事前に準備しておくとスムーズです。
そのため、まずは下記の準備物を用意しておくとよいでしょう。
準備物 | ポイント |
---|---|
バケツ | すすぎ用・泡立て用に2つあると便利 (汚れた水と綺麗な水を分けられる) |
スポンジ ブラシ |
用途別(ボディ用・ホイール用)で分ける (ホイールは泥汚れが多いため、専用のブラシがあると◎) |
タオル3~5枚 (拭き上げ用) |
マイクロファイバークロスを推奨(吸水性が高く、ボディに傷をつけにくい) タオルも用途別(ホイール用・ボディ用)で使い分ける |
カーシャンプー | 泡立ちがよく、コーティング車にも対応したものを選ぶとボディを傷めにくい(ワックス入りの活用も◎) |
コート剤 | 洗車後の撥水・ツヤ出しに使う スプレー式なら手軽に施工可能 |
ゴム製の手袋 | 冬場の冷たい水対策や、手荒れ防止に役立つ グリップ力のあるタイプが作業しやすい |
着替え | 服が濡れたり汚れたりする可能性があるので、特に冬場は防寒着と着替えを準備しておくと安心 |
硬貨 (100円・500円) |
コイン洗車場の機器が電子マネー非対応だったり、両替ができなかったりするため、100円玉・500円玉を多めに準備 |
上記の準備物を揃えておくと、スムーズかつ効率的にセルフ手洗い洗車が行えます。
また、一部の洗車場ではバケツやブラシなどを貸し出しているケースもあるため、必要であれば利用予定の洗車場で何が借りられるのかを確認してみましょう。
セルフ手洗い洗車をする手順
それでは、洗車場での手洗い洗車(スプレー洗車機を使用する場合)の基本的な手順について見ていきましょう。
手順 | 内容 |
---|---|
機械操作 | 1. 洗車スペースに車を移動させる 2. スプレー洗車機の希望のコースを選択(水洗いのみor泡洗車など) 3. 硬貨をれて支払いを済ませる |
予備洗浄 | 1. スプレー洗車機のスタートボタンを押す 2. 車全体の埃や泥を水で洗い流す |
泡塗布 手洗い |
1. スプレー洗車機(または持参のカーシャンプー)で泡を塗布する 2. スポンジやブラシを使って車全体を洗う |
すすぎ | 1. スプレー洗車機の水ですすぎをおこなう 2. 完了したらスプレー洗車機のノズルを元の位置に戻す |
拭き上げ 車内清掃 |
1. 拭き上げスペースへ車を移動させる 2. 専用タオルで拭き上げをおこなう 3. 必要に応じて撥水・ツヤ出しのコート剤を塗布 4. 掃除機を使って車内清掃をしたり、内窓を拭いたりする |
セルフ手洗いをする際のポイント・注意点

セルフ手洗いを行う際はいくつかのポイントや注意点を押さえると、よりスムーズに作業を進められ、車が綺麗に仕上げることができます。
次から、セルフ手洗い洗車のポイントと注意点について見ていきましょう。
洗車後は水はしっかり拭き上げる
洗車後の水滴をしっかり拭き上げることで、「水シミ(ウォータースポット)」を防ぐことができます。
特に夏場の直射日光の下では、水分がすぐに蒸発し、不純物がボディに残ることでシミの原因になります。そのため、洗車後はすぐに拭き上げ作業に移るのが理想です。
拭き上げには吸水性の高いマイクロファイバークロスを使い、丁寧に拭き上げを行いましょう。また、ドアやサイドミラーの隙間、トランク周りには水が溜まりやすいため、開閉しながら拭くことで後から水滴が垂れるのを防ぎます。
また、洗車後の美しいボディを保つためにも、拭き上げ後はコート剤塗布も行うことをおすすめします。
スプレー洗車機の時間制限も考慮する
スプレー洗車機には1回あたりの使用時間が設定されているため、計画的に作業を進めないと途中で時間切れになり、追加料金が発生する可能性があります。そのため、事前に洗車の流れを理解し、道具を準備してからスタートすることが重要です。
特に混雑時や洗車場に不慣れな方は、時間制限があるからと焦ってしまうこともあるため、「予備洗浄→泡洗車→手洗い→すすぎ」と落ち着いて手洗いの流れを整理しておくと良いでしょう。
また、コイン洗車場の機械ごとに設定時間が異なる場合もあります。初めて利用する場合は事前に時間を確認しておきましょう。
洗い残しがある場合は手直しをする
洗車後洗い残しがある場合は、手直しをすることをおすすめします。
セルフ手洗い洗車では、自動洗車機では落とせない細かい汚れをしっかり落とせるメリットがありますが、作業後に洗い残しが発生することもあります。特に、ドアノブ周り、エンブレムの隙間、ホイールの奥などは汚れが溜まりやすく、手洗いでも見落としやすい部分です。
そのため、一度全体を洗い終えたら別の角度からボディを確認して、汚れが残っている部分を手直しすると美しい仕上がりになります。また、拭き上げ作業の前にも再度汚れを確認し、必要なら軽く水拭きを行いましょう。
タオルやブラシなどの手洗い用品は清潔に保つ
洗車用のスポンジやブラシ、タオルなどの道具は、常に清潔な状態で使用することが大切です。
特に洗車中に道具を地面に落とした場合、汚れや砂が付着し、そのまま使用するとボディに傷がつく原因になります。そのため、もし道具を落としてしまった場合は、必ず水で洗い流し、汚れや砂を完全に取り除いてから使用しましょう。
また、洗車後は道具をしっかり洗浄・乾燥させ、道具を清潔な状態に保っておくことも重要です。汚れが残ったまま保管すると、次回の洗車時にカビや異臭の原因になるため、道具の使用後はしっかり手入れを行いましょう。
セルフ手洗い洗車で愛車を綺麗に保とう
コイン洗車場での手洗い洗車は、細かい部分のまで汚れを落とせることが最大のメリット。好きな時間に利用でき、洗車料金もリーズナブルなため、コストを抑えたい方にも最適です。
また、洗車場での洗車をスムーズに行うためには、道具の準備や洗車の流れを把握することが重要です。拭き上げや手直しをしっかり行うことで、より美しい仕上がりになります。適切な手順を守りながら、セルフ洗車のメリットを最大限に活用しましょう。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。