手間をかけずに車の美しさを保てる洗車機のコーティングコースですが、「本当に効果はあるの?」「どの種類を選べばいいの?」と疑問を持つ人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、洗車機のコーティング効果や種類の違いについて解説します。
また、効果を長持ちさせるコツやおすすめのコーティングコースについても紹介するので、洗車機で手軽にコーティングをしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
洗車機のコーティング効果
洗車機のコーティングは、ボディに撥水や防汚の皮膜を形成し、見た目を美しく保ちながら車のボディを守る効果があります。ここではその主なメリットを解説します。
汚れ防止
洗車機のコーティングをするとまず実感できるのが、撥水効果による汚れのつきにくさです。
コーティングの膜がボディ表面をしっかり覆うことで、雨やホコリによる汚れが付着しにくくなり、洗車後の美しい状態を長く保つことができます。
特に、洗車や雨天時にボディに付いた水滴も、撥水効果によって水玉状になって自然に流れ落ちやすくなるため、拭き取りの際に水滴が残りにくく、ウォータースポット(水シミ)ができにくい点も大きなメリットです。
また、この撥水効果はボディに対してだけではありません。窓ガラスにも働きかけ、雨天時の運転ではフロントガラスの水滴も撥水するため、視界がクリアになりやすく安全性の面でも大きな安心感を与えてくれるでしょう。
見た目の向上
洗車機のコーティングは、ボディにツヤを与えて見た目を美しくする効果があります。
光を均一に反射するコーティングの皮膜のおかげで、新車のような深いツヤと輝きがよみがえり、車全体が引き締まって見えるのです。普段の洗車だけでは得られにくい上質なツヤを手軽に手に入れられるのは、コーティングならではの魅力と言えるでしょう。
また、この美しさの維持は日常的に気持ちよく車に乗れるだけでなく、将来的に車を手放す際にも役立ちます。査定時には外装の状態が重視されるため、ツヤとキレイさを保った車は高評価につながりやすく、結果として乗り換え時の査定額アップも期待できるのです。
つまり、コーティングによる美しさの維持は日々の満足感を高めるだけでなく、大切な車の資産価値を守るという意味でも、非常に価値があると言えるでしょう。
ボディの保護
洗車機のコーティングは、単に見た目を整えるだけでなく、ボディを外的要因から守る大切な役割を担っています。塗装面にコーティング皮膜を作ることで、紫外線や酸性雨、鳥のフン、花粉などによるダメージを受けにくくしてくれるのです。
特に紫外線は色あせや塗装の劣化を引き起こす大きな要因ですが、コーティングがクッションとなり、直接的な影響をやわらげます。また、雨水が乾いて残る「水シミ」や「雨ジミ」も、放置すると固着して落としにくくなりますが、コーティングによって水が弾かれるため、シミ自体がつきにくくなるという効果も期待できます。
もちろん、すべてのダメージを完全に防げるわけではありません。それでも未施工の状態に比べれば、劣化の進行は明らかに緩やかになります。
こうした保護効果によって車は長期間にわたって美しい状態を保ちやすくなり、結果として車をより良いコンディションで維持できるのです。
メンテナンス性の向上
洗車機コーティングの大きな魅力のひとつが、日常的なメンテナンスを楽にしてくれる点です。
コーティング皮膜によって汚れが付きにくくなるため、洗車の頻度を減らすことができ、普段の手入れにかける手間や時間を大幅に軽減できます。
例えば、泥はねや雨ジミが発生しても、表面に固着しにくく、水洗いだけで簡単に落としやすくなるのです。さらに、拭き上げの際もスムーズに水が切れるため、短時間で仕上げが完了するだけでなく、厄介な水シミ(ウォータースポット)もできにくくなる点は大きなメリットではないでしょうか。
また、すでにディーラーなどで本格コーティングを施工している車にも、洗車機のコーティングはおすすめです。洗車機コーティングを実施することで、既存のコーティング効果を補助し、光沢や撥水性能を長持ちさせるため、高額な再施工の頻度を減らせるなどコスト面でのメリットも期待できます。
洗車時間・コストの削減
洗車機のコーティングは、ボディを美しく保つだけでなく、時間やコストの削減につながるメリットもあります。
その理由は、コーティングによって水をはじくため車が汚れにくく、結果的に汚れが付着しづらくなるからです。例えば、通常なら週に一度の洗車が欠かせない環境でも、コーティングをしておけば汚れが目立ちにくく、洗車頻度を少なくできます。
実際に洗車をするときも、水の切れがよく拭き上げがスムーズになるので、1回あたりにかかる時間や労力が大幅に軽減されるでしょう。
また、小傷や水シミの発生が抑えられる分、頻繁に補修や磨き作業を行う必要がなくなり、長期的に見れば維持費の削減にもつながります。
つまり洗車機コーティングは、手間を省くだけでなく経済的にも優れた選択肢と言えるのです。
洗車機のコーティングの種類と効果

洗車機には「ワックス」「撥水」「ガラス系」など複数のコーティングコースがあり、仕上がりや効果の持続性に違いがあります。ここではそれぞれのメリット・デメリットを解説します。
ワックスコース
ワックスコースは、洗車機の中でももっとも手軽にツヤを出せるコースです。ボディ表面にワックスの油分を薄く広げることで、光沢を与え、簡易的な撥水効果を得ることができます。
【おすすめする人】
- 車にツヤを出したい
- 撥水させたい
- 低コストで試したい
【メリット】
- ツヤや光沢が得られる
- 手軽に撥水が体感できる
- コストが安く、試しやすい
【デメリット】
- 撥水効果や保護効果は弱く、持続性が短い
- 油分によるコーティングのため、排気ガスなどに含まれる油分と結合し、かえって汚れが付着しやすくなることがある
ワックスコースの施工にかかる時間は数分程度なので、洗車のついでに気軽に利用できるのもメリットの一つではないでしょうか。
ただし、効果の持続は1週間~2週間程度なので、長期的な保護や防汚を目的とする場合には、より耐久性の高いコースを検討すると良いでしょう。
撥水コーティングコース
撥水コーティングコースは、ツヤに加えワックスコースと比較すると撥水効果をより高めたコースです。シリコン系の被膜でボディやガラスを保護することで、水や汚れを弾きやすくし、洗車後の美しい状態を長持ちさせることができます。
【おすすめする人】
- ツヤ出しだけではなく撥水効果も欲しい
- 手軽に車を美しく保ちたい方
【メリット】
- フロントガラスの撥水効果により雨天時でも視界がクリアになり安全運転ができる
- ボディやガラスに汚れが付きにくく、普段の洗車が楽になる
- 手軽にコーティング効果を得られ、コストパフォーマンスも良い
- 紫外線による塗装の色褪せを防ぐ
【デメリット】
- 効果の持続期間は約3週間~1か月程度と比較的短い
- 安価すぎるメニューを選ぶとツヤ・撥水効果が短いため、結果的に洗車回数増によりコストが割高になりやすい
撥水コーティングコースは、ワックスコースと比べて耐久性があり、数週間~1か月程度は効果が続きます。
ただし、あまりにも安価なコースを選ぶと頻繁に施工しなければならず、かえってコストが割高になることもあるので注意しましょう。
ガラス系コーティングコース
ガラス系コーティングコースは、ツヤ・撥水性・防汚性・耐久性のすべてを高水準で実現した最上位コースです。ボディ表面にガラス被膜を形成し、深みのあるツヤと長期間続く保護効果を発揮します。
【おすすめする人】
- 専門店のコーティングは料金が高いため、ガラス系コーティングを洗車機で試したい
- 専門店で施工した本格ガラスコーティングの撥水効果が無くなり、メンテナンスをしたいが方法が分からない方
【メリット】
- 短時間・低価格でガラス系の仕上がりが得られる
- 撥水・防汚効果により泥・花粉・鳥のフンなどが落ちやすく、洗車回数を減らせる
- 濃色車は特にツヤが深まり高級感が向上する
- 専門店での本格コーティング後のコーティングメンテナンス(撥水力・ツヤの復活)が可能
【デメリット】
- 本格的な専門施工に比べ持続期間は短め
- 細部の施工や下地処理は難しい
- 塗装面に不純物があると撥水・ツヤの持続が落ちる
ガラス系コーティングコースは、洗車機での施工は手軽かつ短時間で行え、効果はおおむね1か月〜1か月半が目安です(塗装状態や駐車環境で前後します)。
専門店の本格コーティングに比べれば持続性は短いものの、コストパフォーマンスが高く定期的なメンテナンスに向いていると言えるでしょう。
洗車機コーティングを長持ちさせるコツ

車のボディをキレイに保つ洗車機コーティングですが、少しでも長く、その効果を保ちたいと思う方は多いはずです。ここでは、コーティングの効果を長持ちさせるためのポイントを紹介します。
丁寧な拭き上げ
洗車機でコーティングを施した後に欠かせないのが、丁寧な拭き上げ作業です。
コーティングで撥水効果があっても、ボディ表面に水滴を残したままにすると、水道水に含まれるミネラル分が乾いて「水シミ」となり、せっかくのツヤを損ねてしまう恐れがあります。
そのため、洗車後はできるだけ早めにキレイなマイクロファイバークロスなどで水滴をやさしく拭き取りましょう。ゴシゴシ擦ると細かいスクラッチ傷の原因になるので、力を入れずタオルを滑らせるように拭くのがポイントです。
また、タオルは常に清潔でキレイな状態を保つという点にも気を付けてください。汚れたタオルを使用すると、逆に砂埃で塗装面を傷つける可能性があるからです。
このように丁寧な拭き上げを習慣化することで、水シミや細かな傷を防ぎ、コーティング本来の撥水力と美しい輝きを長期間維持することができるでしょう。
適切な施工頻度
洗車機コーティングを長持ちさせるには、適切なタイミングでの施工が大切です。
コーティングは一度の施工で一定期間効果を発揮しますが、その上から短い間隔で繰り返しコーティング被膜を重ねてしまうと、皮膜が厚くなりすぎてムラやくすみが生じ、せっかくのツヤが曇って見えてしまうことがあります。
特にガラス系など耐久性の高いコーティングは数か月単位で持続するため、早すぎる再施工は逆効果になりかねません。
理想は、効果が弱まったと感じたときに再施工することです。例えば、洗車後に水がはじかなくなったり、表面の輝きが鈍くなったりしたときがサインと言えるでしょう。
このように、効果が残っているうちは無理にコーティング洗車をせず、適切な時期を見極めて施工することが、長い目で見ても車を美しく保つうえで、もっとも効率的で経済的な方法です。
施工前の美観保持
コーティングの効果を最大限に引き出すためには、施工前に予備洗浄などでボディ表面をキレイにしておくことがとても重要です。
汚れや鉄粉、花粉などの不純物がボディ表面に残ったままだと、コーティングの皮膜が均一に形成されず、撥水力やツヤが十分に発揮されません。特に落としきれていない水垢やクスミなどが残っていると、汚れが皮膜の下に閉じ込められてしまい、仕上がりがくもったように見える原因にもなります。
そのため、施工前にはしっかりと予備洗浄などを行い、できるだけ塗装面をキレイな状態にしておくようにしましょう。理想は、新車に近い状態でコーティングを行うことです。塗装面がキレイなうちに施工すれば、下地処理の手間も少なく、低コストで効果を実感しやすくなります。
なお、年数が経過した車でも、例えば専用クリーナーなどで汚れを落とし下地を整えれば、洗車機コーティングでも十分効果を引き出せます。施工前の準備を怠らず、ボディを極力キレイな状態でコーティングを施すことが、美しいツヤと撥水力を長期間キープするための大切なポイントです。
駐車環境の工夫
コーティングの効果を長持ちさせるためには、日々の駐車環境にも工夫が欠かせません。
青空駐車の場合、紫外線による塗装の劣化や黄砂・花粉の付着、さらに酸性雨の影響を受けやすく、せっかくのコーティング効果が短期間で薄れてしまう恐れがあります。特に夏場は直射日光にさらされることでボディ表面の温度が高くなり、皮膜に負担をかけやすい点にも注意が必要です。
そのため、可能であれば屋根付きのカーポートや、より理想的には密閉型のガレージを利用するのがおすすめです。直射日光や雨風を防げる環境に置くことで、コーティング被膜の耐久性が大きく変わります。
また、日常的にカバーを使用するのもひとつの方法ですが、装着や取り外しの際に擦れて小傷がつかないよう注意が必要です。
このように駐車環境を工夫するだけで、コーティング本来の防汚性や撥水力をより長く保てるため、日常の手入れもぐっと楽になるでしょう。
タケウチビユーテーおすすめのコーティングコースを紹介
私たちタケウチビユーテーでは、用途や目的に合わせて選べる独自のコーティングコースを用意しています。初めての方にも安心して試せる高品質なコースから、コーティング施工後の効果を長持ちさせるためのメンテナンスコースまで幅広く揃えており、車の美しさと快適さを長期的にサポートします。
アライガーコート
初めてのコーティングにおすすめなのが、弊社が誇る最高峰の洗車機コーティング「アライガーコート」です。
アライガーコートは、流撥水ガラス系コーティングとして設計されており、水滴が流れ落ちる際に残る細かい水滴が残りにくいことで、乾燥してもより美しい仕上がりを実現します。汚れが付きにくく、ツヤのある光沢感を長く保てるため、洗車機での施工でも十分に高品質なコーティング効果を発揮します。
効果を最大限に引き出すためには、「車に不純物などの汚れが付着していない状態」での施工が重要です。汚れや油分が残ったままでは、ツヤや撥水力が十分に発揮されません。ボディ表面をキレイな状態に整えてから施工することで、見た目の美しさだけでなく、撥水力や汚れにくさといった性能をしっかり体感できます。
さらに、洗車とコーティングを合わせても、完了までにかかる時間は15分以内がほとんどです。忙しい日常の中でも、短時間で車を美しく保てるのは大きなメリットではないでしょうか。
このようにアライガーコートは、洗車機ならではのスピーディーな施工で満足度の高い仕上がりを実現します。美しいツヤと確かな撥水効果を手軽に得たい方にとって、最適な選択肢だと言えるでしょう。
グラスケア
コーティングのメンテナンスには、弊社独自の特別洗車メニュー「グラスケア」がおすすめです。
これはディーラーコーティングなど、すでに各種撥水系コーティングを施工している車向けに開発されたコーティングメンテナンスコースです。従来の水洗いだけのケアに比べ、元のコーティングを護り、その効果をより長く持続させることができます。
ガラス系硬質シリコーンレジンを配合した非常に強力な皮膜を形成し、ガラス特有の深いツヤと高い撥水力を発揮します。従来のガラス皮膜が苦手としていた雨ジミの発生も防げるため、美しい輝きと水弾き性能を安心して実感いただけます。
そもそも「コーティングが落ちた」と感じる一番の理由は、コーティングの上に汚れが重なることで撥水力が低下することです。水垢やホコリ、排気ガスといった不純物がボディに付着することで、見た目の劣化だけでなく、本来の保護性能も弱まってしまうのです。
そのため、グラスケアではまず高圧ジェットで汚れを落とし、そのあとにガラス系コーティングを重ねるという流れのコース内容となっています。
また、一般的なディーラーコーティングでは、メンテナンスはお客様自身が専用キットを使用して行う必要があります。その点、グラスケアは洗車機で手軽に施工可能で、面倒な作業を気にせず手軽にコーティングメンテナンスとして利用でき高品質な仕上がりが維持できるのです。
このようにグラスケアは、定期的なメンテナンスも負担にならず、コーティング効果を長く保ち、車の美しさをしっかり守れる、弊社独自の特別なコーティングメンテナンスコースです。
既存コーティングの効果を長く維持したい方や、定期的なメンテナンスを手軽に済ませたい方にとって、最適の選択肢と言えるでしょう。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。












