予洗い(予備洗浄)とは、洗車機などで車を洗う前に、あらかじめ砂や泥、水垢、虫の死骸などの汚れを、水やスポンジなどを使って事前に落とす作業のことです。
予洗いをした方が車がキレイになるとわかっていても、具体的にどのような効果があるのか?手間をかけてでも予洗いした方が良いのか?と疑問に持たれている方は少なくないでしょう。
そこで本記事では、予洗いの目的や効果、予洗いをした方が良いケース・不要なケースについて解説します。あわせて、予洗いの手順や方法、より車をキレイにするための予洗いのポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
予洗い(予備洗浄)の目的や効果は?
洗車機前に予洗いすると、どのような効果が得られるのでしょうか?まずは、予洗いの目的について見ていきましょう。
予洗いの目的①ボディに傷がつくのを防ぐため
予洗いの大きな目的は、ボディが傷つくのを防ぐためです。
洗車機使用後に車に傷がつく原因の一つは、車体に付着した砂埃やしつこい泥汚れです。砂埃やしつこい泥汚れが付いたまま洗車機にかけると、ブラシと汚れが塗装面をこすり、細かい傷がつく可能性があるので、予洗いでこのような汚れを落としておきます。
予洗いの目的②洗車機で洗うのが難しい箇所を補うため
洗車機はサイドミラーやフェンダーミラー、ルーフキャリアなどの装備品を回避して洗います。これは、ブラシによる装備品の破損を防ぐためです。
洗車機のセンサーが装備品の位置を検知し、ボディとの間に隙間をつくり接触させないよう制御しているため、洗えない箇所が発生します。
その結果、装備品の近くやブラシが回避した部分には、汚れが残ってしまう場合があります。このような事情から、洗車機のブラシが届きにくい箇所をあらかじめ予洗いしておくことで、洗い残しが防げるのです。
なお、洗車後に洗車機で洗いきれなかった部分を確認しておくと、次回からの予洗いがより効率的に行えます。
予洗いの目的③頑固な汚れを落としやすくするため
洗車機は、指でこするよりも優しい力で車を洗うので、指でこすっても除去できないほどの頑固な汚れや水垢は、落ちにくい場合があります。
事前に予洗いをすることで、洗車機だけでは落としきれない頑固な汚れも落ちやすくなり、手直しの手間が省けるというメリットがあります。
予洗いした方が良いケース・不要なケース
次に、予洗いした方が良いケースと、洗車機だけでキレイに落とせるケースについて見ていきましょう。
予洗いした方が良いケース
上記の理由から、次のようなケースでは、洗車機の使用前に予洗いを実施するのが良いでしょう。
- 泥はねや砂が目立つ時
- 花粉や黄砂が多い時期
- 鳥のフンや虫の死骸など固着物がある時
- 水垢や油汚れなど頑固な汚れが部分的にある時
- 装備品が付いた車(ブラシが届かない箇所)
このほかに、洗車機でコーティングを施工する場合も、予洗いしておくことが望ましいです。汚れが落ちていないままコーティングをすると、汚れをコーティングでパックしてしまい、せっかくコーティングをかけてもツヤが出ない原因になります。
特に、窓ガラスに汚れが残ったままコーティングしてしまうと、視界の妨げになるので注意が必要です。中でも、リアガラスのルーフスポイラー下は洗車機のブラシが届きにくい箇所のため、予洗いで汚れをキレイに落としておきましょう。
予洗いが不要なケース
軽いホコリや雨シミなど汚れの程度が軽い時は、洗車機だけでも比較的キレイに落とせます。
また、洗車機のオプションに予備洗浄コースがあったり、泡・高圧洗浄・下部洗浄コースなどがあれば、それらで代用することも可能です。
予洗いの有無は、汚れの程度や車のコンディション、洗車機のコースで判断すると良いでしょう。
加えて、コーティング施工することで汚れ自体が付着しにくいため、予洗いが不要となり、予洗いの手間を省くことができます。
洗車機の前に!予洗いの手順や方法

次に、予洗いで使用する道具や手順、重点的に予洗いをすると良い箇所についてご紹介します。
予洗い時に使用する道具
予洗いは、水で軽く汚れを落とすのが基本です。ホースやバケツ、スポンジ、ブラシを使ってサッと汚れを落とします。また、油汚れがひどい時は洗剤を軽く使用しても良いでしょう。
▼予洗い時の道具
- ホースとバケツ
- スポンジとブラシ
- 洗剤(汚れがひどい場合)
一部のガソリンスタンドや洗車専門店などには、これらの予備洗浄道具があらかじめ設置されているケースがあります。
予洗いの手順
予洗いの基本は、砂やホコリなどによるキズを防ぐために、まずは車体の上から下へ全体に水をかけ、大まかな砂やホコリを洗い流すことです。次に、特に汚れがひどい箇所についてはシャンプー剤を塗布しスポンジやブラシを使って洗います。
スポンジなどで手洗いする際は、無理にゴシゴシと洗うと傷が付いてしまうので、強い力が加わらないように、水とシャンプー剤を含ませて優しく汚れを落とすのがポイントです。
洗車機を通す前に、アンテナのしまい忘れにも注意しましょう。
重点的に予洗いすると良い部分
細かな隙間や凹凸がある箇所は洗車機のブラシが届きにくいので、予洗いで重点的に洗っておきます。
- フロントグリル
- ナンバープレート周辺
- フロントバンパー下部
- タイヤ・ホイール
- フェンダーミラー付近
- ドアミラー付近
- リアスポイラーの下
- リアトランク周辺
- ルーフキャリア周辺(キャリア設置車の場合)
特に、タイヤ周りやボディの下部は汚れが溜まりやすいため、念入りに洗浄しましょう。
洗車機の仕上がりがアップする!予洗いのポイント
次に、車をよりキレイにするための、予洗いのポイントについてご紹介します。
道具を清潔にしておく
スポンジやブラシが汚れていると、ボディを傷つける可能性が高いので注意が必要です。水で砂やホコリを洗い流してから使用しましょう。
洗車後、自前のスポンジの汚れがひどい時は、できるだけ早く中性洗剤で洗い、洗剤が残らないように水ですすぎます。その後、風通しの良い日陰で乾燥させます。
たっぷりの水で優しく洗う
ボディが乾いた状態で強くこすると、塗装面を傷つける原因になります。ボディにたっぷりと水をかけ、水と洗剤をよく含ませたスポンジで優しく洗いましょう。
時間がない時は、洗車前に大まかな泥汚れや砂埃を洗い流しておくだけでも傷の予防ができます。
高圧洗浄機は距離を保って使用する
高圧洗浄機を使用する際は、ボディに近づけすぎると飛び石や経年劣化した塗装の剥がれ・劣化したステッカーなどにダメージを与えてしまいます。距離を保って使用するように気をつけましょう。
予洗い後は自然乾燥する前に洗車機へ
予洗い後、自然乾燥してしまうと、せっかく落とした汚れが再び固着したり、水分が蒸発して残りジミやムラの原因になることがあるため、できるだけ時間を空けずに洗車機へ進むのがおすすめです。
特に気温が高く乾燥している日ほど、水でボディを冷やした後、予備洗浄を行うことで自然乾燥のリスクを軽減することが可能です。また、予洗いのタイミングとしては洗車の順番が回ってくる直前に実施するのが望ましいです。
「洗い残しの少ない洗車機」を選ぶのもおすすめ
予洗いの手間を省略する手段として、そもそも洗い残しの少ない洗車機や洗車コース・オプションを選ぶのもおすすめです。
例えば、洗剤を使わない水洗いコースでは、泥汚れがひどい場合、洗浄効果が十分に得られないことがあります。そこで、シャンプー洗車など、洗剤を使ってブラシでしっかり汚れを落とすコースを選ぶと、より高い洗浄効果が期待できます。
また、様々なオプションコースを選択すると、予洗いの補助をすることも可能です。具体的には以下のオプションがあります。
- 泡
- 高圧洗浄
- 高圧下部洗浄
- 一往復プラス洗車 など
「予洗いが面倒くさい」「予洗いをして乾いてしまった」という場合などは、これらのオプションが有効となりますので、ぜひお試しください。
洗車機をご利用の場合は、弊社フラッグシップ洗車機「極美(KIWAMI)」がおすすめです。「極美」は最先端の技術で洗浄するため、非常に洗い残しが少ない洗車機です。
「極美」「煌(KIRAMEKI)」「舞(MAI)」といった弊社の洗車機は、一般的なブラシ本数(5本ブラシ)ではなく、最新技術を用いた3本ブラシかつブラシの角度が車の形状に合わせて傾斜する仕様で、非常に高い洗浄力を持つのが特徴です。
予洗いの手間を省きたい、愛車をより美しく維持したいとお考えの方に、ぜひご利用いただきたい洗車機となっております。
洗車機を通じて快適なカーライフをサポート

私たちタケウチビユーテー株式会社は、「洗車機を通じて世界に貢献する」という理念のもと、洗車機および洗浄機械の開発・製造・販売を手がけています。
1963年に世界初の移動式ブラシ付き門型自動洗車機を開発して以来、業界のパイオニアとして最新技術の研究・開発を続けてきました。
弊社の強み
- 洗車場とランドリーを併設した直営店舗「KOMACHI」を運営
- 業界最大級の進入間口を持つ洗車機「極美」を開発
弊社では、洗車機本体だけでなく、車内清掃用のクリーナーや乾燥用のブローなど、周辺機器も幅広く取り揃えています。洗車機の導入を検討されている方や、洗車場の運営をお考えの方は、ぜひタケウチビユーテー株式会社にご相談ください。弊社の豊富な経験と確かな技術で、お客様に最適なご提案をいたします。















